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恩田陸 「ユージニア」

2006.09.25 *Mon
ユージニア ユージニア
恩田 陸 (2005/02/03)
角川書店

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あらすじ(Amazonより)
あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。
ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。


こういう装丁の凝った本を見ると嬉しくなっちゃいます。
ただ手に取るだけである程度満足してしまうというか(笑)
しかも何か読んでいてこう歪んでるなぁ、印刷ミスかなぁ、と漠然と違和感を覚えていたのですが、わざと文字が斜めに印字されてるんですね。
これも読んでいて背後に寒気を感させられる一因となっているのかもしれません。

読んでみて感想は?と聞かれるとこれまた難しいですね。

ある旧家で起こった無差別の毒殺事件、この現場に居合わせた少女が大学生になったときにこの事件をベースにした本を出版する。
その周りにいた人々から「誰か」が話を聞いている。
そして集めた話を紡ぎ合わせられて物語は進行する。
各章は読んでしばらくして初めて話し手が誰かわかってくる。
恩田さんは読者になかなか助けを出してくれません。
時間をかけてゆっくり読んでも、ちょこちょこと前の方のページを戻っては「あれ?これは・・・」と伏線を確認したりして・・・読者自身も「誰か」と一緒に、手探りしながら事件の真相を追っていくようによく練られたものだなぁと感じました。

ラストはえっ?っていうくらい曖昧ですがもう一度前に戻っていくつかの文章を読むと、ああ、そうだったのか、とわかったような、でもまだ奥深い闇が潜んでいるようなそんな感じです。

これも読書の醍醐味でしょうか。
恩田さんらしい作品のような気もします。

評価: ★★★☆☆ (人によって好き嫌いが分かれそうなので)

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COMMENT (4)  TRACKBACK (3)  EDIT | 

COMMENT

この装丁ほんとすごいですよね。これも含めてユージニアの世界という気がします。
これ読んでいて結構怖くて、私も背後に寒気を感じました。特に蕎麦屋の絵のあたりからは夜1人で読むのがいやでした。
2006/09/25(月) 23:13:38 | URL | june #k9MHGdfk [Edit
お返事遅くなってすみません!
ネクロポリスも装丁からひかれた感じでしたが、こちらの方が余りにさりげなく凝っていて、却って気づいたときにぞくっと来ますよね~。
2006/10/12(木) 13:07:20 | URL | Spica(管理人) #YAj0RVgU [Edit
まだ何かありそうでしたね。

トラックバックさせていただきました。
2009/03/24(火) 17:32:39 | URL | 藍色 #- [Edit
>藍色さんへ
トラバ有難うございます♪

まだ誰か真実を知ってる人が隠れてるような・・・そんな作品でしたね。
2009/03/24(火) 22:15:39 | URL | Spica #YAj0RVgU [Edit

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本の感想、映画の感想を綴っています。

ペーパー図書館司書です。
恩田陸、原田マハ、小川洋子、梨木果歩、森見登美彦、伊坂幸太郎、村上春樹、米澤穂信、穂村弘、瀬尾まいこ、森絵都、エンデ、キャロル、オースター、オースティン、マキューアン・・・など。

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