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恩田 陸 「ねじの回転」 

2006.09.09 *Sat
ねじの回転―FEBRUARY MOMENT ねじの回転―FEBRUARY MOMENT
恩田 陸 (2002/12)
集英社

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あらすじ(Amazonより)
人類を悲惨な運命から救うべく、国連に歴史の介入点に選ばれた1936年2月26日、東京。時間遡行によって歴史を修復するため選ばれた安藤大尉らには別の思惑が…。著者新境地の歴史SF大作。



二・二六事件が題材が題材。
宮部みゆきの「蒲生邸~」もそうでしたよね。
日本人にとって、重要な歴史的事件であることは確かだと思いますが
私自身、正直詳しくは史実を知りません。

時間遡行マシンの開発により歴史がゆがめられたことによって人類はある危機を迎える。それを回避すべく、時間遡行マシンによって未来から来たスタッフ達と、二・二六事件の歴史上の関係者達とが、歴史を史実にやり直すべく使命を任され、共に行動をしていく・・・。

この発想はすごいですよね。
過去の歴史上の人物達が自分達が逆賊と扱われて無念の死を遂げることを知りながらも同じことを繰り返さなければならない・・・自分達が死んだ後の遥か先の未来を救うために。
その精神力は計り知れないし、果たしてそんな事にどんなに強い人間であっても耐えることが可能なのか?
それとも彼らは未来を知ってるからこそ、歴史を変えようと動くのか。

前半は状況を追うのに精一杯でしたが、後半は果たして歴史はどう「確定」されるのか、いっきに読み進められました。
一度では理解しきれなかった部分もあり、読み落としていることも多いような気もしますが、もう一度読むか?と言われるとちょっと辛いな、と思ってしまったりもします。
そういう重さがある作品でした。
そして・・・最後は切なかったですね。

歴史は変えられない、たとえ変えられてもいい未来だけが待っているとは限らない、時間の巡りに終着駅なんてないでしょうね。
時間を遡ることなんてできない今、悲惨な事件がこれ以上起こらないで欲しいと思いました。

評価:★★★☆☆

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