恩田 陸 「図書室の海」
2006-08-30(Wed)
![]() | 図書室の海 恩田 陸 (2005/06) 新潮社 この商品の詳細を見る |
内容(Amazonより)
あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を…。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。
再読しました。
著者後書にもあるように、デビュー10周年にして初のノンシリーズの短編集。
10話ともそれぞれ全く異なる背景の作品が集まっていますが
どこかぞくっとくるような、鳥肌のたつ終わり方をするものが多いです。
そしてちょっと難解で、自分の想像次第でいろんな方向に膨らませられる余韻を残させる作品ばかりです。
というのもこの10篇のうちの何話かは他の作品の番外編であったり、本編の前の予告編であったりするからです。
「睡蓮」は「麦の海に沈む果実」の理瀬の幼年時代。
「ピクニックの準備」は「夜のピクニック」の前夜が描かれている。
「図書室の海」、これは「六番目の小夜子」の番外編で、関根秋の姉、夏の物語。
やはりこの3篇は読み応えがあります。
そういうこともあって、やはり他の恩田作品を一通り読んだ後に手に取る方がいいような気もしました。
そしてこの本を読むとまた本編を手に取りたくなる(笑)。
そんな感じです。
個人的には「春よ、こい」が好きです。
評価:★★★☆☆





