スポンサーサイト

--.--.-- *--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT | 

ミヒャエル・エンデ 「モモ」

2010.01.18 *Mon
モモ (岩波少年文庫(127))モモ (岩波少年文庫(127))
(2005/06/16)
ミヒャエル・エンデ

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。
小学5・6年以上




実に四半世紀ぶりの再読!

もじゃもじゃの真っ黒な髪の毛、つぎはぎのスカート、だぼだぼの上着、そして黒い美しい瞳を持つ不思議な少女モモ。
孤独な少女、モモがある町の廃墟となっている円形劇場に住み着いたことから、町の人々に笑顔や想像力、安らぎ、元気が生まれます。

モモはただそこにいて、じっと人の話を聞いているだけ。

人に話を聞いてもらうこと。それは人のここをを軽くもするし、自分の考えを見つめ直す良い機会にもなります。でも誰でも彼でも何でも好きに話せばいいといいうものではない。
人の話をじっと穏やかに聞いてくれるモモの存在、彼女の純粋で全てを受け止めてくれる広い心が彼らのより所となるのは自然なことです。

でもある時、町に灰色の男たちが現れ、人々の時間を奪っていきます。
人々は時間に追われ、せかせかいらいら、必要最低限のことにしか時間を使わなくなるのです。

モモのところにも友達が訪れなくなってしまいます。

灰色の男に立ち向かえるのはモモだけ。
モモは奪われた時間を取り戻し、みんなに笑顔を取り戻すことができるのでしょうか。

忙しい忙しいといっている毎日。たまにぼーっと過ごしてしまうとすごく悪いことをしている気がしてしまい、自己嫌悪に陥ったりします。でもそんなときはそういう時間が自分にとって必要なとき。そんな時間も無駄ではい、そんな時間を楽しむ余裕が必要だな、と思いました。
児童書ながら何でも便利さや効率化が優先される現代にこそ必要な一冊なのかもしれないな、と感じました。エンデはずいぶん前から未来がこうなることを危惧していたのでしょうか。
私たちの周りには灰色の男が今、いっぱいいて、私たちはその男たちに振り回されていることに気づいていないのかもしれません。私にも、今モモが必要なのかも。

掃除夫のベッポおじいさんの言葉、

「一度に道路ぜんぶのことを考えてはいけない。やりきれなくて途方にくれてしまうから。次の一歩、次の一息のことだけ、ただつぎのことだけ考える。すると楽しくなってくる。楽しくなると仕事がはかどる。これが大事。気づいたときには道路が全部終わっている。どうやってやり遂げたかは自分でもわからない。これが大事。」

とても心に残る一言でした。

子どものころに読んだときより、ずっと心に沁みこんで来た気がします。
子どもの頃は無限に感じられた時間が、限りあるものだとわかったからでしょうか。
また数年後、読み返したいそんな一冊です。


お気に入り度:★★★★★

《↓ お帰り前にぽちっと応援していただけると励みになります☆》
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ人気ブログランキングへ
関連記事
スポンサーサイト
COMMENT (0)  TRACKBACK (1)  EDIT | 

COMMENT

Comment Form


秘密にする
 

TRACKBACK

TrackBack List

300ページを超える長い話。それが「モモ」。   この物語は誰を対象にしているのか。子ども?それとも大人?私が読んだハードカバー(大島かおり翻訳)には「5、6年生以上」...
2010/06/07(月) 19:47:21 | りゅうちゃんミストラル [Del


Copyright © ホシノ図書館 All Rights Reserved.
テンプレート配布者:サリイ  ・・・  素材:TripISM

星が見える名言集100



プロフィール

Spica

Author:Spica
本の感想、映画の感想を綴っています。

ペーパー図書館司書です。
恩田陸、原田マハ、小川洋子、梨木果歩、森見登美彦、伊坂幸太郎、村上春樹、米澤穂信、穂村弘、瀬尾まいこ、森絵都、エンデ、キャロル、オースター、オースティン、マキューアン・・・など。

*当ブログ内の文章、データ等の無断転用、転載をお断りします。

spicaさんの読書メーター

spicaの今読んでる本

spicaの最近観たビデオ

ブグログ Spicaの本棚



↓参加中♪
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
人気ブログランキングへblogram投票ボタン





ブログ内検索



Twitter

Twitterボタン
Twitterブログパーツ



月別アーカイブ

07  06  01  11  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  01  12  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  08 



表示中の記事リスト

最新の記事



Tree-Comment



最近のトラックバック



大切な一冊



最近の記事



カテゴリ

【読書メーター(読書記録)】 (25)
【あ行の作家】 (56)
浅田次郎 (4)
有川 浩 (7)
伊坂幸太郎 (9)
石田衣良 (1)
市川拓司 (1)
上橋菜穂子 (3)
大崎 梢 (4)
大崎善生 (1)
小川洋子 (2)
奥田英朗  (3)
恩田 陸 (17)
その他 あ行の作家 (4)
【か行の作家】 (15)
海堂 尊 (4)
角田光代 (3)
川上弘美 (1)
北村薫 (2)
近藤史恵 (2)
その他 か行の作家 (3)
【さ行の作家】 (21)
桜庭一樹 (3)
重松 清 (1)
雫井 脩介 (2)
小路幸也 (5)
瀬尾まいこ (4)
その他 さ行の作家 (6)
【た行の作家】 (8)
たかのてるこ (3)
辻村深月 (2)
豊島ミホ (1)
その他 た行の作家 (2)
【な行の作家】 (5)
中原みすず (1)
西川美和 (1)
その他 な行の作家 (3)
【は行の作家】 (11)
初野 晴 (2)
東野圭吾 (6)
誉田哲也 (3)
【ま行の作家】 (33)
万城目学 (2)
三浦しをん (2)
三崎亜記  (2)
宮下奈都 (3)
宮部みゆき (3)
森 絵都 (4)
森見登美彦 (8)
その他 ま行の作家 (9)
【や行の作家】 (24)
米澤穂信 (19)
その他 や行の作家 (5)
【海外の作家(ア~ナ行)】 (4)
【海外の作家(ハ行~ワ行)】 (9)
【アンソロジー】 (2)
【絵本・児童文学】 (38)
酒井駒子の絵本 (3)
センダックの本 (5)
【本に纏わる雑記】 (5)
【鑑賞メーター(映画)】 (6)
【映画作品】 (15)
洋画タイトル(ア行) (1)
洋画タイトル(サ行) (2)
洋画タイトル(タ行) (1)
洋画タイトル(ハ行) (1)
洋画タイトル(マ行) (1)
洋画タイトル(ラ行) (2)
韓国映画(カ行) (1)
韓国映画(ハ行) (1)
韓国映画(マ行) (1)
邦画タイトル(あ行) (1)
邦画タイトル(か行) (0)
邦画タイトル(は行) (1)
邦画タイトル(ま行) (2)
未分類 (0)



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



人気記事ランキング



お気に入り読書blog list



リンク

このブログをリンクに追加する



気になる新刊情報♪

気になる作家さんの新刊リストです(自動更新)



RSSフィード



FC2カウンター



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。