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森博嗣・萩尾望都(原作) 「トーマの心臓 Lost heart for Thoma 」

2009.09.25 *Fri
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)
(2009/07/29)
森博嗣/萩尾望都(原作)

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
ユーリに手紙を残して死んだトーマという美しい下級生。ユーリを慕っていたという彼は、なぜ死を選んだのか。良家の子息が通う、この学校の校長のもとに預けられたオスカーは、同室のユーリにずいぶんと助けられて学生生活を送ってきた。最近不安定なユーリの心に、トーマの死がまた暗い影を落とすのではないか。そんな憂慮をするオスカーの前に現われた転校生エーリク。驚くことに彼はトーマそっくりだったのだ―。愛と孤独、生と死に苦悩する若者の内面を森博嗣的世界観で描いた傑作。萩尾望都の名作コミックを森博嗣が小説化。描き下ろしイラスト多数収録。



萩尾望都の「トーマの心臓」といえば、個人的に原作の漫画が一部の隙も無く完成されていると感じていたので、それを森博嗣さんが小説にする、しかも萩尾さんが挿し絵を書き下ろすときいて期待半分不安半分で手に取りました。

オスカーの語りで全編書かれていて、なぜか舞台が日本・・・。ユーリにトーマにエーリク、あ、あだ名なの?と、ここで一度トーンダウンしてしまいましたが、全体を通して透明感のある綺麗な文章で思春期の微妙な少年たちの心を美しく描いてます。原作の雰囲気の美しさはより美しく透明な感じに書かれていると感じました。章の合間にある原作からの引用文の方に惹かれてしまうのは、原作に思い入れがあるからだと思います。

ユーリ、エーリク、オスカー、トーマの関係が希薄に感じました。エーリクのやんちゃな素直さが魅力で、その明るさがユーリの冷えた心をほぐしていくのに必要だと思うのですが、小説ではエーリクがかなり大人しくなっていて・・・。あとトーマの死が、彼の命をかけた想いがどこかに行っちゃっていて、これもしっくり来なかった要因かもしれません。

もっとそれぞれの痛みを伴うような複雑な感情の絡み合い、癒し、再生を小説でも味わいたかったです。

とはいえ、挿絵も素晴らしいですし、森さんがこの作品を愛している思いは伝わってきます。
「トーマの心臓」原作ファンの方も、そうでない方も原作と両方手にとって楽しんでみては、と思いました。
原作を読まずに読んだ方はどんな印象だったのかな、というのも興味があります。

お気に入り度:★★☆☆☆ 

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COMMENT

こんばんは。
>トーマの死が、彼の命をかけた想いがどこかに行っちゃっていて
原作を読んでいないので、「トーマの死」になんの意味があったのか?と気になりました。
2009/09/26(土) 20:46:35 | URL | なな #- [Edit
>ナナさんへ
こんばんは~。
何だか途中からトーマはどこへ・・?的な感じはありましたよね。
トーマの遺書の内容も明確にされてなかったような・・・。
原作を読むともっと密な感情や関係が書かれているのでもう少し分かりやすいかと思います。
とはいっても思春期の難しい状況を抱えた少年達の気持ちや行動を全て理解することは難しいのですけど読み応えあります~。でも森さんの文章は綺麗でしたね。
2009/09/27(日) 01:18:46 | URL | * Spica * #YAj0RVgU [Edit

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2009/09/26(土) 20:47:01 | ナナメモ [Del
森博嗣(著) 萩尾望都(原作) 今回はちょっと批判的です。 原作が大好きなのですが、これは……森さんの二次創作……? 少しきょと...
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