This Archive : 2010年04月

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J. K. ローリング 『ハリー・ポッターと死の秘宝』

2010.04.21 *Wed
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
(2008/07/23)
J. K. ローリング

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とうとう、ここまで来ました。
賢者の石を読んだとき、彼らがこんな苦難に立ち向かうと誰が想像したでしょう。
これ以上、大切な人を誰一人失いたくない。読んでいる誰もがハリーと同じ気持ちだったと思います。
でも物語はさらに過酷な試練をハリー達に背負わせるんですね。

もう読んでいて辛かった。
最後、どのような結末が待っていようと、まだ10代の若い彼らの身に起こっている出来事を受け止めるのが辛かった。

あの人と対峙するために、あそこまで追いつめなければいけなかったのでしょうか。
あまりにも失ってしまった命の多さだけなかなか受け入れることができませんでした。
でも、魔法で何もかも元通り!なんてこともなく、現実は現実として受け止めてしっかり生きていく彼らは素敵でした。

ハリーたちの会話にしても本当にそこらへんにいる普通の男の子や女の子なんですよね。
良い面も、また悪い面もそれぞれが持っていて。
ファンタジーなのに現実的な人間の要素が強いところも魅力のひとつだなぁと思いました。

彼らがたどり着いた幸せもとてもありふれた小さな幸せ。
その小さな幸せがどれほど素晴らしいものか、彼らは知っているから強いんですね。

スネイプが最後にハリーに囁いたあるお願い。
彼の真意を知ったとき、涙があふれて止まりませんでした。

いつか9と3/4番線で彼らに偶然会えますように。

★★★★☆ (失ったものが多すぎて...マイナス★ひとつです)
(2010年4月12日読了)

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米澤穂信 『ボトルネック』

2010.04.19 *Mon
ボトルネック (新潮文庫)ボトルネック (新潮文庫)
(2009/09/29)
米澤 穂信

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高校生の僕・リョウは恋人を弔うために東尋坊を訪れていた。
そこで眩暈に見舞われ崖へ落ちたリョウ。目覚めるとそこは見慣れた街中。
いったい何が起こったのだろう?
自宅に戻ったリョウを出迎えたのは、生まれなかったはずの「姉」。

僕のいる世界に姉はいない。
姉のいる世界に僕はいない。

この違いによってリョウを取り巻く環境はまるで「間違い探し」のように、大きく大きく変わっていたんです。

姉サキと弟リョウの性格は、これまた正反対なんですよね。
楽天的な性格のサキの世界では、リョウの世界で悲しい結果に終わっていた出来事がすべていい方向に変わっているんです。
両親の仲、兄の生死、そして死んだはずの恋人も生きていて!

衝撃的な設定です。
自分の知っている人達なのに、相手は誰も自分を知らない。
そして自分が生きていた世界よりも皆が幸せそうにしているなんて...。

自分が生きていた世界よりも皆が幸せそうにしているのを目にした主人公。
読んでいて心が切りつけられました。パラレルワールドが突きつけた試練はあまりに大きいです。

リョウの世界で起こった出来事を検証することにより、こちらの世界で救えた命もありました。
でもそれでもリョウはこちらの世界にもあちらの世界にも、どこにも居場所がないように感じてしまいます。
絶望。悲しみ。虚無。無力。

彼は耐えられるのか。
彼を救える人は誰なのか。

最後の電話とメール。
彼はこれからどちらに向かうのか。
それは読み手次第かもしれませんね。

お気に入り度:★★★★☆ (2010年4月2日読了)

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上橋菜穂子 『獣の奏者 1 闘蛇編』

2010.04.18 *Sun
獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)
(2009/08/12)
上橋 菜穂子

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内容(「BOOK」データベースより)
リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが―。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける。



闘蛇衆の村で育った少女エリン。
闘蛇衆出身の亡き父と、霧の民出身の母から生まれた娘。
彼女の母は霧の民という特殊な部族の出身ながら獣ノ医術師として闘蛇の世話をまかされていた。
そんな母の姿を見ながら育った聡明な少女。

ある日、母が世話をしていた闘蛇が全て息絶える事態が起こった。
罪を問われ刑に処せられることになった母。
そんな母を救おうと飛び出したエリン。
母は最期の力を振り絞り、禁をやぶる方法を用いて娘の命を助ける。
遠くへ流されたエリンは蜂飼いのジョウンに助けられ、穏やかな生活を送りながら、様々なことを学び成長していくのですが...。

これは噂に違わず本当に面白いですね!
もう読み出したら止まらなくて何も手につかなくなってしまいました。
全く異世界の話なのに、難しい説明もなく当たり前のようにすーっとその世界が目の前に広がります。
冒頭から衝撃的な事件により物語が始まり、やっと得られたつかの間の平和にも影がさし、いったいこれからエリンに何が起こるのか。
不安と期待で胸が膨らみます。
人よりもとても感性が強く、聡明なエリンがどう獣たちと触れ合っていくのか。
それがいったい世界をどう動かすことになるのか。
続きがとても楽しみです。

お気に入り度:★★★★★ (2010年4月4日読了)

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米澤穂信 『犬はどこだ』

2010.04.16 *Fri
犬はどこだ (創元推理文庫)犬はどこだ (創元推理文庫)
(2008/02)
米澤 穂信

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病気のため会社をやめ、故郷で調査事務所を開業した紺屋。
調査内容は「犬を探すこと」。
しかし舞い込んだのは失踪した女性の捜索と謎の古文書の解読。
探偵かぶれの後輩も絡んできて一緒に捜査に乗り出します。

二つの事件、全く関係ないようでいて、少しずつ少しずつ関係性が見えてきます。
失踪人捜索は紺屋、古文書捜索は後輩のハンペー、と完全分担しているものだから、クロスしている事柄があるのになかなか進展しなくてもどかしいったら!

謎の人物も現れたり、失踪人も行動にも不可解な点だらけ。
たいして重要性もなさそうな古文書をなのに他にも追ってる人がいる気配。なぜなの?!
読み出したら止まりません。

紺屋とハンペーの性格が正反対なのもいいですね。
探偵かぶれのハンペーの先走りっぷりが笑えます。
テンポも良く笑いも交えつつどんどん物語が進んでいくだけに、ラストは衝撃。

ほんの数ページでこうも物語の色が変わるのかと驚きました。
読後は背筋がゾクっとしました。

また二人の探偵さんに会いたいですね。

お気に入り度:★★★☆☆ (2010年4月2日読了)

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【絵本】エドワード・ゴーリー 『輝ける鼻のどんぐ』

2010.04.10 *Sat
輝ける鼻のどんぐ輝ける鼻のどんぐ
(2007/12)
エドワード リア

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内容(「BOOK」データベースより)
どんぐの哀切なる叫びを美しくもナンセンスに語る傑作。ふたりのエドワードによるごきげんな絵本、第二弾。


ずっと気になっていたエドワード・ゴーリーの絵本。
私の通う図書館では児童書ではなくYAコーナーに置いてあります。
それも納得!
細く繊細な線で描かれた世界は一度目にしたら二度と忘れららないくらい刺激的。
美しくも恐ろしく、可愛らしくもおぞましいような、見る人を惹きつけて離さない力を持っていますね。
虜になりそうです。

こちらの本はエドワード・リアの詩を柴田元幸さんが訳しており、文章も素晴らしく絵と合わさると、まさに低く深い声が海の底から響いてくるようでした。

本の後書きによると、エドワード・ゴーリー氏は、アナグラムを用いたペンネームを使い分け私家版を出版したため熱狂的なコレクターを生み出したそうです。いろいろ集めて読んでみたいです。
また、エドワード・リア氏は実際に鼻が大きかったとのこと。リメリック詩に滑稽な挿絵をつけた作品などを出し、キャロルにも影響を与えたそうです。

お気に入り度:★★★★☆ (2010年3月31日読了)

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【絵本】エリック・バトゥ- 『めぐる月日に』

2010.04.09 *Fri
めぐる月日に (講談社の翻訳絵本)めぐる月日に (講談社の翻訳絵本)
(2002/03/22)
エリック・バトゥ-

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【内容】
「4月は、巣を作り……5月に、愛し……」
豊かな四季折々の自然と、12か月になぞらえて描く、色彩の魔術師バトゥーの意欲作!
――本書と『ペローの青ひげ』で、2001年度BIBグランプリを受賞!(Amazonより)



地平線いっぱいに広がる大地。
自在に色を変える果てしない空。
木は季節ごとに彩られて。
月や太陽の光の魔法がキラキラ。

大きな地球の12か月の情景とともに、そこで生き抜く小さな小さな生命が描かれています。
可愛らしくもあり、壮大でもある。
星と生命のバランスが絶妙だなぁと感じました。

12月。一匹のオオカミは月に向かって何を願っているのでしょうか。

文は短く簡潔ながらも、絵と合わさると、自分で続くを紡ぎたくなる広がりのある一冊でした。

お気に入り度:★★★★☆ (2010年3月30日読了)

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朝倉かすみ 『田村はまだか』

2010.04.07 *Wed
田村はまだか田村はまだか
(2008/02/21)
朝倉 かすみ

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内容(「BOOK」データベースより)
深夜のバー。小学校クラス会の三次会。四十歳になる男女五人が友を待つ。大雪で列車が遅れ、クラス会に間に合わなかった「田村」を待つ。待ちながら各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たち。今の自分がこうなったのは、誰の影響なのだろう―。それにつけても田村はまだか?来いよ、田村。人生にあきらめを覚え始めた世代のある一夜を、軽快な文体で描きながらも、ラストには怒涛の感動が待ち受ける傑作。


舞台は札幌、ススキノ。
狭い路地の奥にあるスナック「チャオ!」
小学校のクラス会の三次会に集まった五人の男女。
遅れている田村を待つ間、彼らは遠い昔、近い過去、自分の辿ってきた40年の人生を振り返る。
最初は田村。そして五人それぞれにスポットライトが当てられていく。

主人公たちが40歳というまだ若くもあり、もう若くもないという微妙な年代。
世間的には大人なのに、自分の中では昔と全然変わっていなかったりして。
年齢に自分が追いつけなかったりしますよね。
そんな彼らの抱える様々な出来事が、結構生々しくて痛くもあります。
でもその痛みは決して無駄でも滑稽でもなく、一歩一歩、月日を生きている証。

田村のことを思うとき、皆の心が混じりけのないものになるんです。
人の心を混じりけのないものにする田村はすごいですね。

『グッナイ・ベイビー』では、男子校の保健室に勤める千夏が、
19歳下のある男子生徒に惹かれていく気持ちが描かれています。
止められない彼女の気持ち。抑えなければならない感情。
良かったです。切なくて。

最後に物語は急転します。

「田村はまだか」

私も一緒になって声をあげたくなりました。
こそばゆくも温かみの残る一冊です。

マスターの絶妙な距離感も良かったです

お気に入り度:★★★★☆ (2010年3月18日読了)

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