This Archive : 2009年10月

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2009年9月に観た映画&DVD(観賞メーター)

2009.10.11 *Sun
9月の鑑賞メーター
観た本数:4本
観た時間:1021分

近距離恋愛 [DVD]近距離恋愛 [DVD]
★★★☆☆ とっても気軽な感じで楽しめます。結構後半はどうなっちゃうのかな~とドキドキもできました。でももうちょっと心に残るような何かがあってもいいかも・・・という感じです。
鑑賞日:09月20日 監督:ポール・ウェイランド
プリティ・ウーマン 特別版 [DVD]プリティ・ウーマン 特別版 [DVD]
TVで久々に観ました~。こんな素敵なシンデレラストーリー、そうそう転がってないよね、って思いつつもドキドキしながら楽しめました。人の温かさも伝わってくる作品。それにしてもリチャードギアが若い・・・。★★★★☆
鑑賞日:09月06日 監督:ゲーリー・マーシャル
甘い人生 La Dolce Vita DVD-BOXII甘い人生 La Dolce Vita DVD-BOXII
★★★☆☆ 最初にラストシーンが出てくるのでサスペンスものかと思ったら、とてつもない愛の物語。ドロドロながらもそれを感じさせないのは会話中心だからでしょうか。ちょっと長かったですけど。朱豪のお母さん役の人がとても綺麗。
鑑賞日:09月02日 監督:
甘い人生 La Dolce Vita DVD-BOX I甘い人生 La Dolce Vita DVD-BOX I
★★★☆☆
鑑賞日:09月02日 監督:


ん、これだけだったっけ?というくらい少ないですね。
最近めっきり本に追われています。
「ココシャネル」など観たい映画もあったのですが観に行かずじまいに。

「男と女の不都合な真実」は劇場にて観賞しました。
ドン引きシーンに苦笑いしつつも結構楽しんじゃいました。
キャサリン・ハイグル、可愛かったです。

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【絵本】「バスでおでかけ」「でんしゃでいこう でんしゃでかえろう」 間瀬 なおかた

2009.10.08 *Thu
バスでおでかけバスでおでかけ
(2006/11)
間瀬 なおかた

商品詳細を見る


バスが好きな子供にはたまらないかも!
バスに乗っていろんなところを通っておでかけします。
本当にバスに乗っておでかけしている気分が味わえる感じです。
街の中が細々と描かれているので小さな発見があったり、どこかにサンタさんもいるかも?!
ちょっとした仕掛け絵本にもなっていて、クリスマスにお薦めです。

お気に入り度:★★★★★

++++++++++++++++++

でんしゃでいこうでんしゃでかえろうでんしゃでいこうでんしゃでかえろう
(2002/01)
間瀬 なおかた

商品詳細を見る


「バスでおでかけ」に比べると全体的にシンプルな印象ですが、
トンネルの仕掛けがとっても素敵。
本当に旅してる気分になれます。
「バス」が街中ならこちらは自然の中かな。
後ろからも読めるので、往復できるアイディアが面白いです。

お気に入り度:★★★★☆

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村山早紀 「コンビニたそがれ堂」

2009.10.06 *Tue
コンビニたそがれ堂 (ピュアフル文庫)コンビニたそがれ堂 (ピュアフル文庫)
(2008/05/10)
村山 早紀

商品詳細を見る

コンビニたそがれ堂―街かどの魔法の時間 (ポプラの木かげ)コンビニたそがれ堂―街かどの魔法の時間 (ポプラの木かげ)
(2006/09)
村山 早紀

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
駅前商店街のはずれ、赤い鳥居が並んでいるあたりに、夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ「たそがれ堂」。大事な探しものがある人は、必ずここで見つけられるという。今日、その扉をくぐるのは…?慌しく過ぎていく毎日の中で、誰もが覚えのある戸惑いや痛み、矛盾や切なさ。それらすべてをやわらかく受け止めて、昇華させてくれる5つの物語。



読書メーターで勧めていただいて読みました。

風早の街の駅前商店街のはずれ、夕暮れ時に行くと、赤い鳥居のあたりに見慣れない「たそがれ堂」というコンビニを見つけることがあるといいます。そのコンビニは探しているものが必ず売っているという不思議な魔法のコンビニだというのです。

店員さんは銀色の髪に金の瞳の若者。お薦めは美味しいお稲荷さん。

そのコンビニを訪れた人々の物語。
琴線に触れまくりでした。
どの作品も優しさに溢れていて、読んでいる私たちの気持ちを温めてくれます。
そしてときには目を涙でいっぱいにもさせられます。

本当にどれも日常に自分達にいつでも起こりえるような些細な出来事ばかり。
でもそれはかけがえのないほどとても大事なものが詰まっていて。
そんな普段は気づかない大切なものに気づかせてくれる素敵な物語でした。

いつか自分も、取り返しがつかないと悔やんでるときに、夕暮れの中に「たそがれ堂」が佇んでいるのを見つけたら、迷わず入っていって、そして気持ちの赴くままに素直に行動したい。そんなときがきたら、本当に夕暮れの街を「たそがれ堂」を探しにいきたいと思いました。

+++++++++
「コンビニたそがれ堂」
大好きな女の子を傷つけてしまった雄太。重い気持ちで歩いていると見慣れない不思議なコンビニが・・・。

「手をつないで」お母さんに大事なりかちゃん人形を捨てられてしまったえりか。お母さんが大好きなのに、お母さんは私のことが嫌いなの?涙をこらえてりかちゃんを探しているえりかの前にコンビニが・・。

「桜の声」ラジオのDJをしているさくら子。ある日、桜の木の下で泣いている女の子に出会います。実はその子は・・・。

「あんず」
重い病気にかかった猫のあんず。「たそがれ堂」で人間になれるキャンディをもらったあんずは大好きな「家族」のものとへ行くのですが・・・。

「あるテレビの物語」
「たそがれ堂」に女の子がやってきました。彼女は「テレビさん」に会いたいというのですが・・・。一台のテレビと少女の物語。
+++++++++

「手をつないで」と「あんず」がお気に入りです。「あんず」はもう、涙、涙でした。ハンカチ片手にどうぞ。
時空を超える「桜の声」も素敵なお話です。
続編も出てるそうなので楽しみです。

もともとは児童書として刊行されていたものを文庫化したものなので大人も子供も楽しめます。

お気に入り度:★★★★★ 

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2009年9月の読書メーター(読書記録)

2009.10.03 *Sat
読書メーター9月

9月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3367ページ

追想五断章追想五断章
今までの米澤さんとはまた違った引き出しを見せられた感じです。全篇を通じて重く静かな雪が降る中を、雪に足をとられながらも一歩ずつ真実に向かっているような静寂と重厚さが合わさった作品でした。小説を見つけるごとに増えていく謎という手法にはまって一気読み。現実の事件と小説の結末とがリンクしていくのがリドルストーリーを使って巧く描かれていました。そして一番最後に見つかった一遍。その結末の真相は春になったらわかるのでしょうか。★★★★☆
読了日:09月29日 著者:米澤 穂信
扉の国のチコ扉の国のチコ
黒い帽子を目が深くかぶった少女。この少女の絵は、見ている人をその隠れている瞳の中に吸い込んでしまう不思議な力があります。ある日扉をくぐったチコはステッキを持った老人と共に扉の国を旅します。故・瀧口修造氏へのオマージュであるこの作品。旅の途中でチコが出会う様々なもの。それらは全て瀧口氏にまつわるものでかたどられています。旅の最後にチコが老人から受け取った手紙。それこそが瀧口氏の「遺言」そのもので、その言葉にはチコだけでなく自分まで涙が浮かんでくるほどの力強いものがあり感銘を受けました。★★★★★
読了日:09月29日 著者:巖谷 國士,上野 紀子,中江 嘉男
フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
何となく、ちょっと楽しそうなこのタイトル、作者は有川さん、可愛い装丁。どたばた甘辛コメディ的なものを想像していました。ふたを開けてみると、最初から、「なんなの?!この蹴りを入れたくなるような男の子は?!まさかこの子が主役?!」と。大切なものを失って初めて気づくことが多いですよね。でもそれを完全に失わないために、何とか間に合わすために頑張る彼は本当に強く素敵になっていました。最後の方にはお得意の甘~い会話も楽しめたし。読み終わった後には今日も一日頑張ろうと力の湧いてくるそんな作品でした。★★★★☆
読了日:09月29日 著者:有川 浩
平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
今度は出版社の営業社員の視点から書店や本に纏わる事件を扱う新シリーズということで嬉しいです!面白かった~。新人営業マンひつじ君、もとい(笑)井辻君。私自身は書店で出版社の営業さんの仕事っぷりを目にする機会がなかったため、ひとつひとつが興味深かったです。売れる本と売りたい本が違ったり良い本が廃本になったり、世の中には一瞬世に出てすぐに消えていく本がたくさん。今この時代に出会える本に多く出会いたいと思いました。「成風堂」ともリンク!ということはいつか一緒に謎解きしちゃうのかしら。楽しみです。★★★★★
読了日:09月25日 著者:大崎 梢
BとIとRとDBとIとRとD
小さな少女口ちゃんの瞳に映る世界。そこは自分達もかつていたことのある世界なのに、大人になった今は行くことのできない、いえ、行くことがなくなった世界。その世界の何とも強くて深くて濃厚なことといったら。もう一度踏み入れることはできたらいいのに。柔らかいタッチなのに背筋がぞくっとくるような深さがあって素晴らしかったです。どの話も素敵だけど、自分も一緒に走らされている強烈なイメージを与えられた「昼間の蒸気機関車」と歌が可愛すぎる「図書館」、大人にはわからない気持ち「幼稚園」がお気に入りです。★★★★★
読了日:09月24日 著者:酒井 駒子
かいじゅうたちのいるところかいじゅうたちのいるところ
先日の絵本展で思いもかけず大好きなセンダックの絵に遭遇。それが「かいじゅうたちのいるところ」の原画でした。あぁ本当に線と色の細やかな使い方が絶妙です。怖いはずのかいじゅうたちがこんなに威力的だなんて!森に夜空に踊るかいじゅうたち。一緒に月の灯りでダンスしたい。「たべちゃいたいほど おまえが すきなんだ」マックスの長くて短い素敵な冒険。★★★★★
読了日:09月24日 著者:モーリス・センダック
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)
原作が一部の隙も無く完成されていると感じていたので期待と不安交じりでした。なぜか舞台が日本?ユーリにエーリク、あ、あだ名なの?とトーンダウンしましたが全体を通して透明感のある文章で思春期の微妙な少年達の心を美しく描いてます。章の合間にある原作の引用文の方に惹かれてしまうのは、原作に思い入れがあるからかな・・・。痛みを伴うような複雑な感情の絡み合い、癒し、再生を小説でも味わいたかったです。エーリクのやんちゃな素直さがユーリの冷えた心をほぐすのに必要だと思うのですがかなり大人しくなっていたように感じます。
読了日:09月24日 著者:森博嗣/萩尾望都(原作)
キャンセルされた街の案内キャンセルされた街の案内
書店でぱっと目に飛び込むフレンチな香り漂うオシャレな装丁。小窓から覗く謎の地図に魅せられ街を案内してもらいたくなります。an・anや新潮など様々な雑誌に掲載された短編を集めたもので、長さも内容も多種多様。「日々の春」はOLと年下後輩君との微妙な距離感が初々しく春らしい一遍。その他は全体的に少し重いものが多く、えっここで終わるの?という、読者の読みたい欲求を高めるだけ高めてぶっつり終わるものがほとんどでちょっと欲求満気味。とはいえ、それこそがいい味を出しているとも言えて唸らされちゃう感じでした。★★★☆☆
読了日:09月16日 著者:吉田 修一
遠まわりする雛遠まわりする雛
「雛」ってまさか・・・だったとは(笑)。いつも思うのですが米澤さんがつけるタイトルって予想外のツボにおさまります!古典部シリーズ第四弾は短編。四人が古典部に入ったころから、女帝事件、十文字事件を経ての一年間という幅広い時期のお話が詰まっていて楽しめました。ほのぼの系が多い中「手作りチョコレート事件」は切なかったなぁ。そして今まで隅の方に隠れていた四人の恋模様も動き出しそうで続きが「私、気になります!」★★★★☆
読了日:09月10日 著者:米澤 穂信
CREA (クレア) 2009年 09月号 [雑誌]CREA (クレア) 2009年 09月号 [雑誌]
読了日:09月09日 著者:
ルーシーおばさんの台所 (小石通りのいとこたち (1))ルーシーおばさんの台所 (小石通りのいとこたち (1))
詩を書くのが好きなリリー。ステンドグラスが好きなロージー。ブロードウェイの舞台に立つのが夢のテス。三人のいとこたちは一年間、お花屋さんを営むルーシーおばさんの家の屋根裏部屋で一緒に過ごすことになります。絵柄と同様、ストーリーもほのぼのとしていて楽しめました。屋根裏部屋で暮らすなんて楽しそう。それぞれスペースを仕切って自分好みのお部屋に改造していて、想像するだけでウキウキしちゃいます。読んだあとは無性にクッキーやマフィンが食べたくなりました。★★★★☆
読了日:09月09日 著者:シンシア ライラント
アメリカのマドレーヌアメリカのマドレーヌ
ルドウィッヒ・ベーメルマンスの孫・ジョンが、祖父の「テキサスの、マドレーヌのクリスマス」(未出版)をもとに、いくつか背景を描き足して仕上げたもの。マドレーヌのほかに、「はくしゃくとくつしょくにん」「サンシャイン」というクリスマスを舞台にした物語も収録されており、クリスマスにぴったりの一冊に。でもやっぱり何だか違和感。やっぱりマドレーヌにはパリがお似合い!ちなみに翻訳は江国香織さん。★★★★☆
読了日:09月09日 著者:ルドウィッヒ ベーメルマンス,ジョン・ベーメルマンス マルシアーノ
ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
予想はしていたのに涙が止まらなかった。もうこれ以上大切な人を1人も失いたくないのに・・・。そこまでハリーに憎しみを持たせないといけないのでしょうか・・・。いろいろな布石が打たれてラストに向かった走り出す序章的な巻でした。
読了日:09月08日 著者:J. K. ローリング
MOE (モエ) 2009年 09月号 [雑誌]MOE (モエ) 2009年 09月号 [雑誌]
魅惑的な特集ばかり!ヴァージニア・リー・バートン、星と月の絵本特集、メアリー・ブレア・・。でもなんといっても、記憶の奥に眠っていた黒い帽子に黒い服、帽子を目が隠れるほど深くかぶった少女の絵。これが上野紀子さんの絵だとわかることができてすっきり!
読了日:09月03日 著者:
彼女について彼女について
久々の吉本ばなな作品。いつもの透明感のある文や会話を楽しむ感じよりもサバサバとしたスピード感がありました。ラストの展開はいきなりではありましたが、いかにもばななさんらしいなと思いました。現実世界の中にファンタジックな世界が入ってきても、その境目がほわっとぼやけていつの間にか馴染んでる。初期の頃のばななさんを思い出しました。由美子にとっても、昇一の母親にとっても、旅立つために必要な癒しと救いの旅だったのかもしれませんね。切ないですが不思議と気持ちは温かいままでした。★★★☆☆
読了日:09月02日 著者:よしもと ばなな
いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5) (角川文庫)いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5) (角川文庫)
ともすれば重くなりがちなテーマなのですが、きょうだい3人のキャラクターがゆるめで何だか愛嬌があるのと、描き方に温かみがあるため、穏やかに物語は進みます。20代とはいえ、まだまだ大人になれない3人が、父の死、父の故郷に触れて、少しずつ大人になっていく物語。どんなわだかまりや別れがあろうとも、いつかは、みんなでパラソルの下でビールを飲めるといいな。妹さんのシャツの胸のワンポイントがいい働きをしていてお気に入り。★★★★☆
読了日:09月01日 著者:森 絵都

読書メーター


******************
今月も良作、面白い作品に出会えた月でした。
絵本では、「扉の国のチコ」!こちらは本当に素晴らしかった!
そして酒井さんの「BとIとRとD」も。
どちらも現在のところ入手不可能。再販を待つばかりです。
出版社様!お願いします!

古典部の第四弾では最後の衝撃が・・・。続きがとっても気になります!
森さんの「いつかパラソルの下で」も静かに癒される素敵な本でした。
「平台がお待ちかね」は本好き、書店好きにはたまらない作品。
有川さんの「フリーター、家を買う。」は最近あま~い続きだった有川さんですが、今回は甘さは控えめです。最初、内容の重さにずきっと来ましたが最後には力が湧いてくる作品でした。

10月は予定が立て込んでいて余り冊数をこなせそうもなくて残念・・・。
とりあえず、伊坂さん「あるキング」は読む予定。それと北村さんのベッキーシリーズ。
図書館本が待てずに購入しちゃいそうです。

読みたい本はたくさんあるのに時間が足りない・・。
一日がもっと長かったらいいですよね♪

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【絵本】「扉の国のチコ」巖谷國士・文、上野紀子・絵、中江嘉男・構成

2009.10.01 *Thu
扉の国のチコ扉の国のチコ
(2006/06)
巖谷 國士中江 嘉男

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
チコはいつもひとりぼっちでした。生まれつき目がよく見えなかったせいもあります。いや、ほんとはよく見えないのではなくて、ふつうとは見え方がちがうだけなのに、人から笑われたり、からかわれたりするのでした。もともと見ることは好きでしたが、風景が二重に見えたり、ぼんやりとかすんで見えたりしていました。自分はどうもほかの人とはちがうらしい、と気がついたとき、チコはすこし悲しい思いをしました。でも、あるときすてきなプレゼントをもらってからは、見ることがいっそう好きになったのです。小さな望遠鏡。これをのぞけば世界はひとつになり、遠いものもくっきりと大きく見えます。チコはそれを知って以来、望遠鏡を片時もはなさない少女になりました。見ることが大好き。―望遠鏡で遠くを見て、目で旅をする!くっきりと間近に感じられる不思議な世界のほうへ、チコは毎日のように出かけていきました。


これは絵本の域を超えていると思いました。

黒い帽子を目が隠れるほど深くかぶり、黒い服を着た少女の絵。
雑誌MOEでその絵を目にしたとき、昔、確かに似たような絵を見たことがあり、そしてとても惹かれた記憶が甦ってきました。それが上野さんの描くチコでした。
顔が見えないこの少女の絵は、見ている人をふっとその隠れている瞳の中に吸い込んでしまうような不思議な力があるように感じます。

ものが二重に見えてしまうチコは、いつも望遠鏡を持ち歩いて遠くの世界を眺めています。見ることが大好きなのです。ある日、チコは望遠鏡でみた扉を目指します。そして扉をいくつもいくつもくぐり抜け、扉の国に入っていきます。そこで一人のステッキを持った老人に出会います。そしてチコはその老人とともに扉の国を旅するのです。

故・瀧口修造氏へのオマージュであるこの作品。
旅の途中でチコが出会う様々なもの。それらは全て瀧口氏や彼の友人のデュシャンにまつわるものでかたどられています。

旅の最後にチコが老人から受け取った手紙。その文章こそ、瀧口氏の「遺言」そのもので、その言葉には、チコだけでなく自分まで涙が浮かんでくるほどの力強いものがあり、感銘を受けました。

チコの顔は半分帽子で隠れていますし、老人は常に顔を見せません。チェスを見下ろすデュシャンもそうです。誰も顔を見せてくれません。やっと最後のページでやっとみることができた「みんな」の顔にほっと肩をおろせました。

とても独特で美しい作品です。もしかしたら小さい子は最初は怖がることもあるかもしれません。でもいつか大人になったときもう一度手に取りたくなる、そんな一冊になればいいなと思います。

絶版か重版待ちなのか現在定価では手に入らないようです・・・。もう一度書店に並んでくれる日を心待ちにしています。
(2009年12月9日現在、再び手に入るようになっています!早速私も注文しました!)

お気に入り度:★★★★★

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