This Archive : 2007年07月

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三崎亜記 「失われた町」

2007.07.27 *Fri
失われた町失われた町
(2006/11)
三崎 亜記

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【あらすじ】
30年に一度起こる町の「消滅」。忽然と「失われる」住民たち。喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか? (Amazonより)




およそ30年に1度の割合で起こる「町」の「消滅」。
「町」が意思を持ち、ある日忽然とその町に住む住民ごと消失していく世界に生きる人達のお話です。

消滅が決まった町に住む人たちは町の意思に逆らうことができず「失われていく」のを待つしかないのです。それを町の外の人に伝えることもかなわず・・・。 そして突然愛する人を失う残された人達の悲しみ。
これまたすごい舞台を作り上げたものです。こんなの絶対納得できないですよね・・・。でもそんな納得できない世界に生きる人達の戦いがこの物語では描かれています。

文章表現や年代の流れを掴むのに多少難解な部分も多く、じっくり一語一語理解しようとするとなかなか読み進まないかもしれません。が、そこらへんは適当に飲み込みつつ物語を追っていくとすっかりこの世界に入り込んでしまい、ページをめくる手が止まりませんでした。

30年にもわたる町と人との静かな闘い。
町とともに失われる人々。残れされた人々。町に汚染された人々。町と闘う人々・・・。いろんな人の想いが錯綜し、繋がっていきます。

「失われた人の想いはきっとだれかが引き継いでくれる」

きっと光は見出すことができるのだと信じたい。

個人的には脇坂さんと桂子さんのエピソードが好きでした。居留地の神秘的世界はかなり理解不可能な部分も多いんですけどまたそこも良しということで。

お気に入り度:★★★★☆

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劇団ひとり 「陰日向に咲く」

2007.07.27 *Fri
陰日向に咲く (幻冬舎文庫)陰日向に咲く (幻冬舎文庫)
(2008/08)
劇団ひとり

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【あらすじ】
お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集。(Amazonより)



図書館ですごい予約数でやーっとまわってきました。
半年以上かかった気がします。

あの劇団ひとりさんが小説?エッセイじゃなくて?
いったいどんな内容でどんな文章なのか??
内容に期待というより興味の方が上でした。

一見、何のつながりも無さそうなこの5篇の短編集。

ホームレスに憧れる男の話~「道草」
売れないアイドルの追っかけをする男の話~「拝啓、僕のアイドル様」
自分に自信が持てないフリーター少女の話~「ピンボケな私」
ギャンブルで借金まみれの男の話~「Overrun」
お笑い芸人を目指す男に恋をした女の子の話~「鳴き砂を歩く犬」

どれもちょっと笑えて、何だか情けなくて、ほんのり心が温まる、そんな作品ばかりでした。全然構えずに読んでいたので不覚にも「Overrun」では電車で涙ぐんでしまい恥ずかしかったりも・・・。
「道草」のあたりではやっぱり書きなれてないんだな~という文章や流れの固さが目立ちましたが徐々に気にならなくなりました。内容の力でしょうか?ところどころ不要なエピソードが入っていてちょっともたつきもありましたが初めてにしてはなかなか良く出来てるのでは、と思いました。

最後にこの5つの物語の繋がりがすーっと開けて見える瞬間がいいですね。

お気に入り度:★★★☆☆

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有川 浩 「空の中」

2007.07.27 *Fri
空の中 (角川文庫)空の中 (角川文庫)
(2008/06/25)
有川 浩

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【あらすじ】
200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた。「変な生き物ゆうたわね?そやね?」―秘密を拾った子供たち。「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」―秘密を探す大人たち。秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か。“電撃”が切り開く新境地。第10回電撃小説大賞大賞受賞作家・有川浩待望の第2作。(Amazonより)



高度2万メートル、2機の航空機が謎の事故に遭遇する。
航空機を操縦していたパイロット達の遺族たち、職場の同僚達の苦しみ・・・。
事故の原因を探るうち、予想もつかないある「生命体」の登場により、彼らの運命はより辛い道へと急転回することになる。

事故現場に居合わせながら仲間を救うことができなかった女性自衛官、光稀。
事故機の調査委員としてやってきた青年、高巳。
大好きだった父親を事故で失った少年、瞬。
そんな少年を温かく見守ってきた少女、佳江と老人、宮じい。
喧嘩別れしたままの父親が事故に巻き込まれてしまった美少女、真帆。

完全なSFの世界なんですがそれを感じさせないですね。
「白鯨」の成長と変化とともに登場人物たちもそれぞれ成長していきます。
父親を失った悲しみが大きすぎたために、海で出会った「フェイク」に夢中になることで苦しみから逃れようとした瞬の気持ちも、復讐という攻撃的行動でしか事故の悲しみに向き合えなかった真帆の気持ちも、一度間違った方向へ進んでしまい引き返せなくなる、間違いから逃げるため更なる間違いを重ねてしまう少年少女達の傷ついた心がとても痛かったです。そして、そんな彼らを救おうとする佳江と宮じいが眩しい位にまっすぐで強い。

もうひとつの主人公達である光稀と高巳の掛け合いがぴーんと張った緊張感を和らげてくれてとても良いです。高巳のように一見天然ボケのようでいて実は何もかも見抜いていて、肝心なところでは決して手加減しない強さを持つ人って素敵ですね~(笑)。

先がどうなるのか気になるSF的展開でありながら人の心に焦点が常にあたっており充実した内容になっていると感じました。

最後のページが何だかとても眩しかったです。

お気に入り度:★★★☆☆

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有川 浩 「図書館危機」

2007.07.27 *Fri
図書館危機図書館危機
(2007/02)
有川 浩

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図書館シリーズ第三弾!
そしていよいよシリーズ最終巻!

と思ったら、あと一巻続くというサプライズ。
このバタバタでドキドキな世界がもう少し楽しめるのは嬉しいですね。

さてさて前回最後の最後で王子様の正体がわかってしまった郁。
そんなことは露知らずの王子様本人。
郁の戸惑いっぷり、アタフタっぷりが楽しめる前半は相変わらずニヤニヤしながら本に向かっちゃいますね。

そして後半は茨城県立図書館での図書館内部での攻防など、今まで以上に戦闘モード、真剣モード。郁の両親にもとうとう職務がばれ、図書館の体制にも大きな変化が起こります。

「図書館戦争」での衝撃の設定やこの舞台にもすっかり慣れ、物語的にも新しい事件や変化はあるものの、やっぱり登場人物達の会話を楽しむのがこのシリーズの一番の醍醐味だなぁ、と思います。何だかドラマや映画を観てる感じで簡単に皆がわいわいやっている場面を想像できるのがいいです。

今回、郁のつよ~い想いに比べて堂上さんがちょっと控えめだった感じがしますので次回はラブラブモード爆発を期待しております(笑)。

お気に入り度:★★★★☆

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万城目学 「鴨川ホルモー」

2007.07.11 *Wed
鴨川ホルモー鴨川ホルモー
(2006/04)
万城目 学

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【作品紹介】
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。



はい、タイトルから内容がつかめない作品は多々あれど
ここまで一筋の光すらつかめなかった作品もそうは無いかと・・・。

「ホルモン」じゃなくて「ホルモー」なのですね。お肉の種類じゃないとしても何だかモツ煮込みのような濃厚で熱い雰囲気を期待しつつ読み進めましたが、確かに「ホルモー」は熱かった!

京大に入学した新入生達はあるとき謎のサークルに誘われる。
そして彼らが巻き込まれていく「ホルモー」とはいったい何なのか?
「ホルモー」の正体が明らかになっていくのと、主人公安部の一目惚れた&片想いの物語が平行して進んでいきます。

予想していたよりも登場人物達の勢いを感じることができず残念でしたが、安部清明や式神など嫌いじゃない(むしろ好きな)要素が織り込まれた点があったのでなかなか楽しめました。

読者を主人公達の世界にぐんぐん引き込む力が今後の作品についていけばいいな~と次回作に期待します。

京都が舞台であるからこそ活きて来る設定ですよね。う~ん、最近京都が小説界で熱いですね!

お気に入り度:★★★☆☆

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伊坂幸太郎 「アヒルと鴨のコインロッカー」

2007.07.11 *Wed
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

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【あらすじ】
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。 (Amazonより)



大学に入学が決まり一人暮らしを始めることになった平々凡々な主人公が、っけからいきなりモデルガンを片手に書店を襲っている状況が繰り広げられる。何とも伊坂さんらしい始まり方で、期待に胸が高まりました。

そんな状況に彼を巻き込んだのはアパートの隣人である河崎。
何ともつかみどころ無い謎だらけの人物なのです。

そこに2年前の出来事が織り込まれて、物語は現在と2年前を交錯します。

現在、広辞苑奪取のための書店襲撃事件。
2年前、ドルジと琴美が巻き込まれたペット殺し事件。

何のつながりも見当たらない二つの事件が繋がるとき・・・。

切なかったです。目頭が熱くなりました。
個人的な感覚ではありますが、伊坂さんの作品には珍しく、わかりやすい「切なさ」、女性が共感しやすい「哀しさ」が染み渡っている作品だと感じました。

人を愛する強さ、そして愛を失ったがゆえに生まれる憎しみの深さ、それが計り知れないこと、また、その愛と憎しみをどう自分の中に受け入れるのか、もしくは取り込めずに相手にぶつけていくしかないのか、そんな様々な人の感情を見せつけられた作品でもありました。

仕掛けられたトリックに、まんまとやられた私です。


追伸:映画化されましたね。キャストは合っている気がします。小説ならではのトリックが効いている作品なだけに、どうやって映像化したのか興味があります。

お気に入り度:★★★★★

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