This Archive : 2007年02月

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森見 登美彦 「夜は短し歩けよ乙女」

2007.02.28 *Wed
夜は短し歩けよ乙女 夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦 (2006/11/29)
角川書店

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【あらすじ】
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。(Amazonより)



本を片手に、いえ、彼ら達と一緒に京都の街を駆け巡りたい!
そんな衝動にうずうずと駆られ、めくるページ数が残り少なくなってくるのが本当に名残惜しく、読み終わったときには楽しさと共に一抹の寂しさも覚えたほどでした。

どんなストーリー?って聞かれても、黒髪の乙女に激しく片想い中の男が彼女を追って追って追いまくる、最初から最後までただそれだけ。

・・・なんですが、

普通の男のありがちな報われない片想いものかと読み進んでいたら
何とも奇想天外なお話ではないですか!
いえ、奇想天外を奇想天外と思わせないこの自然な流れ、
京都にいけばこんな事が実際起こりえるよね?って信じさせられてしまいました。
読んでいて本当に楽しかったです。

「乙女」の可愛くも脅威である天然ボケっぷり。
間抜けっぷりが見事な「わたし」。
変人であり聡明であり愛嬌いっぱいの脇役達。

早くもまた彼らに会いたい気持ちでいっぱいです。

お気に入り度:★★★★★

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小川洋子 「ミーナの行進」

2007.02.28 *Wed
ミーナの行進 ミーナの行進
小川 洋子 (2006/04/22)
中央公論新社

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【あらすじ】
美しくてか弱くて、本を愛したミーナ。あなたとの思い出は、損なわれることがない――懐かしい時代に育まれた、二人の少女と、家族の物語。



これもまた、装丁、挿絵が素晴らしい作品でした。
物語同様、何とも言えず温かく、見てるだけで優しさと郷愁に包まれるそんな挿絵でした。

母親と別れて神戸の親戚の家で暮らすことになった中学生の朋子。
そのお家といったら動物園まであるほどのお屋敷だった!
そしてそこに暮らす素敵な人たち。
そこで暮らした朋子の1年間を描いた作品です。

ダンディな叔父様に寡黙な叔母様、
優秀でハンサムな息子に祖母にお手伝いさんにカバのポチ子、
そして病弱で本が大好きな従妹のミーナ。

まるで別世界のすごいお屋敷や暮らしぶり。
最初はそこに住む人々も独特の世間とはかけ離れた雰囲気で、
非日常でありながら日常である世界が広がっている。
でも最後に残るのは、そこには人一倍愛情にあふれた優しい優しい普通の人達が暮らしていた、ということでした。

病弱なミーナは、一見彼女が皆に守られているようで、
彼女の強さ、聡明さをもって、彼女が家族皆をつなぎ、守っていたんだと感じました。

要所、要所に「終わり」を感じさせる描写が出てくるので
この柔らかな幸せが壊れる日がいつくるのか、
と不安を心の片隅に持ちながら読み進んだこともあり、
読んでる間はもう取り戻せない遠い日を思い出しているような
懐かしくも寂しい気持ちでいっぱいでしたが、
終わり方も本当に自然に穏やかでした。
最後まで優しい作品でした。

マッチ箱にぎっしり詰められたストーリー、これは宝物ですね。

お気に入り度:★★★☆☆

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瀬尾まいこ 「幸福な食卓」

2007.02.16 *Fri
幸福な食卓 幸福な食卓
瀬尾 まいこ (2004/11/20)
講談社

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【あらすじ】
父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも…。泣きたくなるのはなぜだろう?優しすぎるストーリー。 (Amazonより)



「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」

佐和子の家族は必ず一緒に朝食をとる。
大切なことは必ず朝食の食卓で家族に報告する。
お父さんがお父さんを辞めるときも、お母さんが出て行くときもそうだった。
自殺未遂を起こした父、別居中の母、天才ながら大学に進まず農家で働く兄、とてもとても優しい家族達。

いくつかの小さな事件が佐和子に降りかかるけど、ちゃんと立ち向かって前に進んでいきます。
それは実は、家族、そして大切な人に守られていたからこそ、なんですよね。

でもそれに佐和子が気づくのは、悲しい出来事の後・・・。

物語の4分の3までは、佐和子と一緒に悩んだり、どきどきしたりしながら、じんわり幸せな気分を味わえます。
できれば、そのまま最後も終わってほしかった。
皆に幸せでいてほしかった。
それ位、佐和子達が愛おしくなってました。

もちろん、あの出来事があって「家族のかけがえのなさ」が明瞭に浮き出て来るんだろうけど、でも家族と比べられないくらい大切な一人、その人を失うことの辛さの方が私には重くのしかかってきてしまって、涙が止まりませんでした。
なので★ひとつ減らします。

「家族は作るの大変だけど、その分、めったにいなくならないからさ。」

本当に良い作品でした。


映画のキャストは結構イメージに近そうなので、映画も是非観たいですね。

お気に入り度:★★★★☆

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米澤穂信 「さよなら妖精」

2007.02.15 *Thu
さよなら妖精 さよなら妖精
米澤 穂信 (2006/06/10)
東京創元社

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<あらすじ>
一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに――。(Amazonより)


ファンタジーかと思って手に取りました。
いつファンタジーになるんだろうと読む進めども読み進めども
ファンタジーになるどころか・・・深刻な国際問題に直面させられました。
大人びた高校生達と一人の外国から来た謎の少女との交流。
小さな謎解きが織り込まれておりミステリーなようでいて、読み終わってみるとミステリーではありません。

自分が生きている時代に起こっている出来事、一緒の時代に生まれ、そして去っていた人々のこと、世の中には計り知れないほどの知らない世界、知ろうとしなかった世界が広がっていることを痛感させられます。

作品的にはテンポが遅いので読み進めるのがちょっと辛かったかな。
それとマーヤの心の中を彼女の言葉で聞いてみたかった。
でも登場する大人びた高校生達はみな魅力的に描かれていて良かったです。

お気に入り度:★★☆☆☆

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