This Archive : 2006年12月

スポンサーサイト

--.--.-- *--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT | 

奥田英朗 「町長選挙」

2006.12.17 *Sun
町長選挙 町長選挙
奥田 英朗 (2006/04)
文藝春秋

この商品の詳細を見る

<あらすじ>
伊良部、離島に赴任する。そこは町長選挙の真っ最中で…。「物事、死人が出なきゃ成功なのだ」直木賞受賞作『空中ブランコ』から2年。トンデモ精神科医の暴走ぶり健在。(Amazonより)


伊良部先生またまた活躍(?)です。
このシリーズは安心して楽しんで読めますね。
あくまで主役は患者さん達。
伊良部さんはそこにちょこっと、でも強烈かつ絶大な効果を持つ注射を打って、そして去っていく・・・。
笑えて、ちょっと苦くて、ついつい通いたくなる、でも友達にはなりたくないかな(笑)。

今回は、実際に日本社会で問題になった人達を題材にしていたりもして、
そのシニカルさが面白かったのと同時にちょっと考えさせられたりもしました。
物事を自分から複雑にしようとしていたり、常に完璧を目指すために無理をして壊れていく・・・。
もっと素直に自分と向き合えると楽になるよ、そんなことを言われている気持ちになりました。

お気に入り度:★★★★☆

rankingtag
にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト
COMMENT (6)  TRACKBACK (4)  EDIT | 

伊坂幸太郎 「陽気なギャングが地球を回す」

2006.12.16 *Sat
陽気なギャングが地球を回す 陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎 (2006/02)
祥伝社

この商品の詳細を見る

<あらすじ>
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス! (Amazonより)



嘘を見抜くヤ男、口から生まれた男、天才スリ師、精巧な体内時計を持つ女、
この4人が組んで巻き起こす銀行強盗騒動。
オチは見えてしまったんだけど、そのオチにいろんな伏線がどんどんキタキタ~って具合に絡んでくれて大満足です。
気軽に楽しく読めるジャストな軽さ、絶妙な会話のやりとり、どうでもいいウンチク(でもそれが最高)。

またこの4人の活躍、見たいです。

お気に入り度:★★★★☆

rankingtag
にほんブログ村 本ブログへ
COMMENT (2)  TRACKBACK (1)  EDIT | 

森 絵都 「風に舞いあがるビニールシート」

2006.12.02 *Sat
風に舞いあがるビニールシート 風に舞いあがるビニールシート
森 絵都 (2006/05)
文藝春秋

この商品の詳細を見る


6篇からなる短編集です。
いわずと知れた直木賞受賞作。
賞をとった、というといつも期待に高く胸を弾ませていただけに読んでみてがっかり・・・ってパターン結構ありませんか?

この本は期待を裏切りませんでした。

「器を探して」★★★
我侭な天才パティシエのもとで働く弥生。
恋人との大切な約束があったクリスマスイブに理不尽な出張を言い渡される。美濃焼きの窯元を訪ねた彼女がそこで見つけたものは・・・。

「犬の散歩」★★★
夜のスナックで働く恵利子。夫もいる彼女が夜働く理由は・・・犬なのです。

「守護神」★★★★
社会人大学生である祐介。彼は卒業を目指しレポート代筆の達人と噂のある女性を捜し求める。そして彼女と対面した彼が行き着いた先は・・。

「鐘の音」★★★★
仏像の修復師であった潔。ある仏像との運命的な出逢いをきっかけに修復から遠ざかった彼が25年ぶりに知ったある事実とは・・・。

「ジェネレーションX」★★★
出版社でやりがいもなく働く健一。ある日彼は取引先の石津と一緒にトラブルの起こった客先への謝罪のために車で出かける。その車中、石津のひっきりなしの携帯電話での会話にいらいらしながら耳を傾けていた彼だが・・・。

「風に舞いあがるビニールシート」★★★★★
難民救済のために国連事務局で働く里佳。別れた夫エドの死から立ち直ることのできない彼女はある日・・・。



内容的にもちょっと重めの内容と軽めのものと
バランスが取れていて飽きずに読み進めることができました。

それぞれがいろんなことに、もがき苦しんでいる。
物事を別の角度から見る方法を知ったとき
その苦しみがすーっと消えてしまうこともある。
どれも最後にはいろんな形の暖かさに包まれます。

最後の短編、「風に舞いあがるビニールシート」。
これが心にとても響きました。
危険を伴う仕事に出かける夫エド、わかっていて結婚した妻である里佳。
一緒に過ごす時間は1,2年の間にほんの数日。
愛し合っているのにすれ違う心。
最後のインタビュー。
そこから先は涙が止まりませんでした。
里佳の深い深い愛が広がってきて胸が痛くなりました。

お気に入り度:★★★★☆

rankingtag
にほんブログ村 本ブログへ
COMMENT (2)  TRACKBACK (0)  EDIT | 

恩田 陸 「ロミオとロミオは永遠に」

2006.12.01 *Fri
ロミオとロミオは永遠に ロミオとロミオは永遠に
恩田 陸 (2002/11)
早川書房

この商品の詳細を見る


<あらすじ>
日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。それを指導するエリートへの近道は、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。やがて、学園からの脱走に命を燃やす「新宿」クラスと接触したアキラは、学園のさらなる秘密を目の当たりにする…。(Amazonより)


またまたすごい設定です。

自分達の今住んでいる、地球、日本、東京・・・。
それが文明のもたらした繁栄と引き換えにした環境破壊により
恐ろしい世界へと変貌した未来の姿。
山手線が走っていた東京23区が大東京学園の舞台。
エリート集団の彼らは23個のクラスに分けられており。
その中では身も心もボロボロになるほどの壮絶な戦いが繰り広げられています。
理不尽な規則や罰則、歪んだ政府や教育者達に身をゆだねることになった生徒達。
その中で出逢ったシゲルとアキラ。
姿の見えない校長。行方不明の兄。謎の少女。

設定が設定なだけに最後まで読んでいて不安でたまりませんでした。
本当に自分が未来の地球に引き込まれていってしまうようで、
そこから抜け出せなくなったらどうしようと、それ位怖い世界でした。

二人の少年の未来が気になり、読む手はとまりませんでした。
ページをめくるスピードがどんどん加速する・・・さすが恩田さんです。
面白かったです。
大脱走ゲームの主人公になった感覚で楽しめました。


「成仏」できない人達が残された未来は・・・それが悲しいですね。

お気に入り度:★★★★☆

rankingtag
にほんブログ村 本ブログへ
COMMENT (0)  TRACKBACK (1)  EDIT | 

西川美和 「ゆれる」

2006.12.01 *Fri
ゆれる ゆれる
西川 美和 (2006/06)
ポプラ社

この商品の詳細を見る

<あらすじ>
東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英・西川美和が4年ぶりに挑んだ完全オリジナル作品を、自らが小説化。(Amazonより)


映画館で予告を観て、ぞくっとして、あ、この映画、観てみたいな、と思った作品の監督自身の手によるノベライズ。
タイトル通り、最初から最後までつり橋の上に乗って、右へ左へ、ゆれている感覚が残りました。

何が真実で何が嘘なのか。
何が正しく何が間違っていたのか。
稔の本心は・・・猛の本心は・・・。

故郷を長い間離れていたカメラマンの弟、猛と、家の商売を継いだ真面目すぎるほど実直で不器用な兄、稔。
母の法事で久しぶりに再会したこの対照的な兄弟が直面した幼なじみの女性、智恵子の死。
それをきっかけに二人の関係はぐらぐらとゆれてくずれてゆく。

正直難しかったです。
どちらの心情も理解できるような理解できないような
水際で息苦しくもがいている、そんな感じです。
愛情と憎しみは紙一重、人の気持ちって理屈ではわかっていてもそんな上手くはコントロールできないんですよね。
最後の最後、引き返せないところではいつも素直になれるのに・・・。

最後はどうなったんでしょうか。
映画を観るともっとはっきりどちらの道を選ぶのか、わかるのでしょうか。
でも、やっぱり、思いました。彼は「バスに乗った」のだと。

お薦め度:★★★☆☆

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへblogram投票ボタン
《↑↓ 応援していただけると励みになります☆》
COMMENT (4)  TRACKBACK (2)  EDIT | 

浅田次郎 「プリズンホテル 1<夏>」

2006.12.01 *Fri
プリズンホテル〈1〉夏 プリズンホテル〈1〉夏
浅田 次郎 (2001/06)
集英社

この商品の詳細を見る

<あらすじ>
極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。たった一人の身内で叔父の仲蔵が温泉リゾートホテルのオーナーになったというのだ。招待されたそのホテルはなんと任侠団体専用。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ―。 (Amazonより抜粋)



「王妃の館」のように、いろんなキャラが登場し、絡み合い、
笑って泣いてフィナーレへ・・・という流れを想像して手にとりました。
でも予想とはちょっと違いました。
ある筋の方々専門のホテル、そこで急に働くことになった高級ホテル出身の支配人にシェフ、豪快な番頭さんに日本語の話せない仲居さん達、そしていろんな事情を抱えてやってきた宿泊客達。
出てくる人達が憎めない、暖かな人たちばかりでくすりと笑わせてくれます。
主人公の小説家を除いては・・・(ノд-。)

どうしてもこの主人公の小説家が好きなれませんでした。
母親の愛情に飢えたことから屈折した人格が生まれ周りの人々を傷つけることで何とか生きてきた・・・のかもしれませんがどうしても受け入れられませんでした。
彼が出てくるとそれまでの楽しさがぐぐ~っと下がってしまったんですよね・・・。
そんなわけで心から楽しめませんでした。早く最後にたどり着いて安心しなきゃ・・・という感じで。
とはいえこのホテルに泊まればそんな彼もねじれてばかりはいられませんけどね。

他の「季節」のこのホテルではどんなことが起こるのでしょう。
機会を作って読みたいと思います。

お気に入り度:★★★☆☆

rankingtag
にほんブログ村 本ブログへ

COMMENT (0)  TRACKBACK (0)  EDIT | 



Copyright © ホシノ図書館 All Rights Reserved.
テンプレート配布者:サリイ  ・・・  素材:TripISM

星が見える名言集100



プロフィール

Spica

Author:Spica
本の感想、映画の感想を綴っています。

ペーパー図書館司書です。
恩田陸、原田マハ、小川洋子、梨木果歩、森見登美彦、伊坂幸太郎、村上春樹、米澤穂信、穂村弘、瀬尾まいこ、森絵都、エンデ、キャロル、オースター、オースティン、マキューアン・・・など。

*当ブログ内の文章、データ等の無断転用、転載をお断りします。

spicaさんの読書メーター

spicaの今読んでる本

spicaの最近観たビデオ

ブグログ Spicaの本棚



↓参加中♪
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
人気ブログランキングへblogram投票ボタン





ブログ内検索



Twitter

Twitterボタン
Twitterブログパーツ



月別アーカイブ

07  06  01  11  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  01  12  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  08 



表示中の記事リスト

2006年12月の記事



Tree-Comment



最近のトラックバック



大切な一冊



最近の記事



カテゴリ

【読書メーター(読書記録)】 (25)
【あ行の作家】 (56)
浅田次郎 (4)
有川 浩 (7)
伊坂幸太郎 (9)
石田衣良 (1)
市川拓司 (1)
上橋菜穂子 (3)
大崎 梢 (4)
大崎善生 (1)
小川洋子 (2)
奥田英朗  (3)
恩田 陸 (17)
その他 あ行の作家 (4)
【か行の作家】 (15)
海堂 尊 (4)
角田光代 (3)
川上弘美 (1)
北村薫 (2)
近藤史恵 (2)
その他 か行の作家 (3)
【さ行の作家】 (21)
桜庭一樹 (3)
重松 清 (1)
雫井 脩介 (2)
小路幸也 (5)
瀬尾まいこ (4)
その他 さ行の作家 (6)
【た行の作家】 (8)
たかのてるこ (3)
辻村深月 (2)
豊島ミホ (1)
その他 た行の作家 (2)
【な行の作家】 (5)
中原みすず (1)
西川美和 (1)
その他 な行の作家 (3)
【は行の作家】 (11)
初野 晴 (2)
東野圭吾 (6)
誉田哲也 (3)
【ま行の作家】 (33)
万城目学 (2)
三浦しをん (2)
三崎亜記  (2)
宮下奈都 (3)
宮部みゆき (3)
森 絵都 (4)
森見登美彦 (8)
その他 ま行の作家 (9)
【や行の作家】 (24)
米澤穂信 (19)
その他 や行の作家 (5)
【海外の作家(ア~ナ行)】 (4)
【海外の作家(ハ行~ワ行)】 (9)
【アンソロジー】 (2)
【絵本・児童文学】 (38)
酒井駒子の絵本 (3)
センダックの本 (5)
【本に纏わる雑記】 (5)
【鑑賞メーター(映画)】 (6)
【映画作品】 (15)
洋画タイトル(ア行) (1)
洋画タイトル(サ行) (2)
洋画タイトル(タ行) (1)
洋画タイトル(ハ行) (1)
洋画タイトル(マ行) (1)
洋画タイトル(ラ行) (2)
韓国映画(カ行) (1)
韓国映画(ハ行) (1)
韓国映画(マ行) (1)
邦画タイトル(あ行) (1)
邦画タイトル(か行) (0)
邦画タイトル(は行) (1)
邦画タイトル(ま行) (2)
未分類 (0)



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



人気記事ランキング



お気に入り読書blog list



リンク

このブログをリンクに追加する



気になる新刊情報♪

気になる作家さんの新刊リストです(自動更新)



RSSフィード



FC2カウンター



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。