This Category : 宮下奈都

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宮下奈都 『よろこびの歌』

2010.06.13 *Sun
よろこびの歌よろこびの歌
(2009/10/17)
宮下 奈都

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内容(「BOOK」データベースより)
御木元玲は著名なヴァイオリニストを母に持ち、声楽を志していたが、受かると思い込んでいた音大附属高校の受験に失敗、新設女子高の普通科に進む。挫折感から同級生との交わりを拒み、母親へのコンプレックスからも抜け出せない玲。しかし、校内合唱コンクールを機に、頑なだった玲の心に変化が生まれる…。あきらめ、孤独、嫉妬…見えない未来に惑う少女たちの願いが重なりあったとき、希望の調べが高らかに奏でられる―いま最も注目すべき作家が鮮烈に描く、青春小説の記念碑。



夢に挫折した少女たちをめぐる連作短編集です。

物語は有名ヴァイオリニストの娘で、声楽を目指すも受験に失敗し、音楽とは縁のない新設高校へ進むことになった少女・御木元玲の物語から始まります。

静かにただ日々をやりすごしていた玲。
でもある日、合唱コンクールが開かれることになり、否が応でも再び歌に触れることに。
歌を歌うことをきっかけに、クラスメイトとの距離、歌との距離に変化が現れ…。

未来は無限に広がっているのに、一回の失敗で真っ暗闇に落ちたように、不安や焦りばかり先立ってしまう年代ですよね。
でも視点をひとつ変えるだけで全く違った道が見えてくるもの。
そんなきっかけを、歌を歌うことを通じて見つけることができた少女たち。
心に閉じ込めていた気持ちを、少しずつ少しずつ、開いていくことによって、まるで音符がつながっていくように少しずつメロディが生まれ、最後には圧巻のハーモニーを奏でてくれる。

何の期待も抱いていなかった高校での生活から生まれた煌めき。
何も無いからこそ、これからなんですね。
喜びの笑顔を忘れずに未来に踏み出してほしいです。

光がきらきらと彼女たちのハーモニーに乗って輝いているのが見えるようでした。
とても素敵な一冊です。

お気に入り度:★★★★★ (2010年2月24日読了)

PS.無性に『スコーレNo.4』を読み返したくなりました。

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宮下奈都 「遠くの声に耳を澄ませて」

2010.01.20 *Wed
遠くの声に耳を澄ませて遠くの声に耳を澄ませて
(2009/03)
宮下 奈都

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内容(「BOOK」データベースより)
くすんでいた毎日が、少し色づいて回りはじめる。錆びついた缶の中に、おじいちゃんの宝物を見つけた。幼馴染の結婚式の日、泥だらけの道を走った。大好きな、ただひとりの人と、別れた。ただ、それだけのことなのに。看護婦、OL、大学生、母親。普通の人たちがひっそりと語りだす、ささやかだけど特別な物語。



12編からなる短編集。
読んでいくうちに、連作短編集だと気づきました。
さりげなく、全ての物語が繋がっているんです。
さまざまな「旅(たび)」に纏わる物語。

どれも長すぎず短すぎずとてもバランスのいい分量で仕上がっていいます。
どの物語も静かに流れていくのですが、それでいて心にじっくり沁みこんで来ます。
じんわり、きーんと響いてくる。
どれも淡い色で描かれていますが、読んでいて心地の良い文章を書く作家さんだな、と「スコーレNo.4」のときと同じように感じました。

昔の恋人と、現在の息子がある同じ行動をとったことに対する不安な気持ちと焦燥感が伝わってくる「どこにでも猫がいる」。
次はかならずあると信じる気持ち 「足の速いおじさん」
優しいミルクティーが素直にさせてくれる「ミルクティー」
足袋をはいてひた走るシーンが爽快な「白い足袋」

特に好きな4編です。

お気に入り度:★★★★☆  (2010年1月12日読了)

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宮下奈都 「スコーレ No.4」

2008.03.25 *Tue
スコーレNo.4スコーレNo.4
(2007/01/20)
宮下 奈都

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骨董屋の長女、麻子の物語。
中学校、高校、大学、そして社会という4つの学校。
骨董屋の娘として、2人の妹の姉として生まれた麻子。
とても美しい次女・七葉、天真爛漫な末っ子の紗英。
華やかな二人とは対照的に、少し内にこもりがちな、自分の世界を持っていてその中からでることのない麻子。
姉妹でもあり親友でもあった七葉。でも成長するにつれて二人の間には溝が開いていく。それも静かにゆっくりと。

麻子という女の子は常に何だか悩んでいて自分に自信が持てなくて欲しいものができても最後までそれを守り通すことがなかなかできない。
それに比べて対照的に七葉は芯がしっかりしており、且つ、欲しいものを手に入れることに躊躇はない。
そんな姉妹が恋をしたり、挫折したりしながら成長して変化していく姿が心に染み渡りました。
決して華やかな物語ではありませんが、だからこそ、より感情に訴えかけてくるのかもしれません。人生なんてそんな華やかなものばかりではなく、しずかな小さなことの積み重ねだと思うから。

七葉から離れて、社会人になった麻子が、英語が活かせると言う理由で輸入貿易商社に入り、でも何故か靴屋で店員をするはめになり、仕事に、そして人生にも恋にも夢中になれない、全体的に無関心に生きてきた彼女が「靴」を通して人と触れ合ったとき、大切なもの、かけがえのない人を見つけることができたとき、とても感動を覚えました。懐かしくもあり、羨ましくもある、甘く切ない感じで胸がいっぱいになりました。

お気に入り度:★★★★★

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