This Category : 【や行の作家】

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米澤穂信 『ボトルネック』

2010.04.19 *Mon
ボトルネック (新潮文庫)ボトルネック (新潮文庫)
(2009/09/29)
米澤 穂信

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高校生の僕・リョウは恋人を弔うために東尋坊を訪れていた。
そこで眩暈に見舞われ崖へ落ちたリョウ。目覚めるとそこは見慣れた街中。
いったい何が起こったのだろう?
自宅に戻ったリョウを出迎えたのは、生まれなかったはずの「姉」。

僕のいる世界に姉はいない。
姉のいる世界に僕はいない。

この違いによってリョウを取り巻く環境はまるで「間違い探し」のように、大きく大きく変わっていたんです。

姉サキと弟リョウの性格は、これまた正反対なんですよね。
楽天的な性格のサキの世界では、リョウの世界で悲しい結果に終わっていた出来事がすべていい方向に変わっているんです。
両親の仲、兄の生死、そして死んだはずの恋人も生きていて!

衝撃的な設定です。
自分の知っている人達なのに、相手は誰も自分を知らない。
そして自分が生きていた世界よりも皆が幸せそうにしているなんて...。

自分が生きていた世界よりも皆が幸せそうにしているのを目にした主人公。
読んでいて心が切りつけられました。パラレルワールドが突きつけた試練はあまりに大きいです。

リョウの世界で起こった出来事を検証することにより、こちらの世界で救えた命もありました。
でもそれでもリョウはこちらの世界にもあちらの世界にも、どこにも居場所がないように感じてしまいます。
絶望。悲しみ。虚無。無力。

彼は耐えられるのか。
彼を救える人は誰なのか。

最後の電話とメール。
彼はこれからどちらに向かうのか。
それは読み手次第かもしれませんね。

お気に入り度:★★★★☆ (2010年4月2日読了)

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米澤穂信 『犬はどこだ』

2010.04.16 *Fri
犬はどこだ (創元推理文庫)犬はどこだ (創元推理文庫)
(2008/02)
米澤 穂信

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病気のため会社をやめ、故郷で調査事務所を開業した紺屋。
調査内容は「犬を探すこと」。
しかし舞い込んだのは失踪した女性の捜索と謎の古文書の解読。
探偵かぶれの後輩も絡んできて一緒に捜査に乗り出します。

二つの事件、全く関係ないようでいて、少しずつ少しずつ関係性が見えてきます。
失踪人捜索は紺屋、古文書捜索は後輩のハンペー、と完全分担しているものだから、クロスしている事柄があるのになかなか進展しなくてもどかしいったら!

謎の人物も現れたり、失踪人も行動にも不可解な点だらけ。
たいして重要性もなさそうな古文書をなのに他にも追ってる人がいる気配。なぜなの?!
読み出したら止まりません。

紺屋とハンペーの性格が正反対なのもいいですね。
探偵かぶれのハンペーの先走りっぷりが笑えます。
テンポも良く笑いも交えつつどんどん物語が進んでいくだけに、ラストは衝撃。

ほんの数ページでこうも物語の色が変わるのかと驚きました。
読後は背筋がゾクっとしました。

また二人の探偵さんに会いたいですね。

お気に入り度:★★★☆☆ (2010年4月2日読了)

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米澤穂信 『インシテミル』

2010.04.06 *Tue
インシテミルインシテミル
(2007/08)
米澤 穂信

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日常ミステリーが多めの米澤さんの本格ミステリー。
破格の賃金による7日間の謎のお仕事に集まった12人。
怪しいインディアン人形が並んだ部屋に通され、そこでこの実験的仕事に関する驚くべき事実を知る。
12人が無事、”暗鬼館”から再び外に出る日は来るのだろうか?
様々な往年のミステリーへのオマージュ的といえる設定で、ミステリファンにはたまらないかも。

あまり昔の有名どころを読んでいない私でも楽しめました。
本当にこんなところが存在したら、相当恐ろしい場所ですよね。
もし自分がここに来たら、まず最初に脱落しそうです。

何を書いてもネタばれというか、面白さ、怖さ、焦燥感を半減させてしまいそうなので、あまり語れません。
前知識無しに読むのがいいかもしれません。

登場人物たちは、あまり詳細に個人的な状況設定はなされていないので、それほど思い入れることはありませんでした。
だからこそ、これほど理不尽な密室殺人劇でも、比較的読後感が重すぎずにすんだのかも知れません。

ひたすらミステリーを楽しむ感じです!
アガサ・クリスティとか読み漁っていた昔を思い出します。
こういった作品は久しぶりで一気読みでした。

映画化するそうですね!
キャストも豪華でとても楽しみです。

お気に入り度:★★★☆☆ (2010年3月16日読了)

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米澤穂信『ふたりの距離の概算』第5回&最終回@野性時代

2010.03.26 *Fri
野性時代 第77号  KADOKAWA文芸MOOK  62331-79 (KADOKAWA文芸MOOK 79)野性時代 第77号 KADOKAWA文芸MOOK 62331-79 (KADOKAWA文芸MOOK 79)
(2010/03/12)
角川書店編集部

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第五回&最終回、もう佳境に入り一気にラストまで駆け抜けた感じです!
ネタばれにならない程度に少しだけ書きます。

第五回でやっと千反田さんと並走することになったホータロー。
そこで彼女から大日向さんとのある会話について話を聞きます。

「きっと何とかするから」

ホータローが千反田さんに向けた言葉になんか照れちゃいました。
そもそもホータローにとって大日向さんが入部しようがしまいがどーでもいいのだけれど、あらぬ誤解がある人に向けられたままというのが気にくなわないのね。
この微妙な距離感が良いです。

そして最終回、いよいよ大日向さんと対峙します。
マラソンのゴールももうそこまで。
いったい彼女に何があったのか。

長い長い20キロでした。

細切れに読んだので、やっぱり一気に読み進めたい気持ちです。
はやく刊行されないかな。

楽しみです。

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米澤穂信「ふたりの距離の概算」第四回@野性時代第75号

2010.01.16 *Sat
野性時代 第75号  KADOKAWA文芸MOOK  62331-77 (KADOKAWA文芸MOOK 77)野性時代 第75号 KADOKAWA文芸MOOK 62331-77 (KADOKAWA文芸MOOK 77)
(2010/01/12)
角川書店編集部

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【連載を追っているため、多少ネタバレっぽくなりますのでご了承ください】


物語は12日前まで遡ります。
大日向さんの叔父が喫茶店を開くというのでモニター客として訪れることになったホータローたち。
その時のやり取りからどうも大日向さんは「友情」について思い悩むことがあるようで。
大日向さんは遅れてやってきた千反田さんのことを「顔が広い」と評し、ある女子学生を知っているかと訪ねるのですが・・・。

今回は進行はちょっとゆっくりめ。
でも、どうもホータローの中では「もしかしたら」という思いが固まりつつあるようです。

次回で千反田さんと向かい合うことになりそうな予感。
はたしてふたりの距離の概算は?

いよいよホータローの走りも折り返し地点まで!
あと約10キロです。頑張れ~。


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米澤穂信 「ふたりの距離の概算」第三回@野性時代74号

2009.12.26 *Sat
野性時代 第74号  KADOKAWA文芸MOOK  62331-76 (KADOKAWA文芸MOOK 76)野性時代 第74号 KADOKAWA文芸MOOK 62331-76 (KADOKAWA文芸MOOK 76)
(2009/12/12)
角川書店編集部

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今月号の特集は

「本との暮らし方 マイ・ブック・ライフ」

ということで恩田陸さんを始め本に携わる方々の
お家での本との過ごし方や本棚を見ることができたり、
本との関わりや本にまつわる活動についてのお話が聞けたりと
生活に関わる部分が見えて面白かったです。

そして「ふたりの距離の概算 第三回」。
(若干ネタバレ気味になってしまうかもなのでご了承の上呼んでくださいませ)


あいかわらず走り続けてます!ホータロー!
やるときはやるのね!

いったい千反田さんと大日向さんの間に何があったのか?

時は遡りマラソンの34日前。
実はその日はホータローの誕生日。
古典部の面々と仮入部中の大日向さんがホータロー宅を訪れます。
何かみんなの距離が確実に近づいているみたいで嬉しいひとコマではあるのですが・・・。

「遠まわりする雛」で一歩近づいたホータローと千反田さん。
二人しか知らない事実。
会話に含まれた微妙な違和感をもしかして大日向さんは感じ取ったのでしょうか?
だとしたらすごい観察力ですね。

「菩薩」の次は「夜叉」ですか。
うむー!
続きが気になります!

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米澤穂信 「ふたりの距離の概算」第2回 @野性時代73号

2009.11.25 *Wed
野性時代 第73号  KADOKAWA文芸MOOK  62331-75 (KADOKAWA文芸MOOK 75)野性時代 第73号 KADOKAWA文芸MOOK 62331-75 (KADOKAWA文芸MOOK 75)
(2009/11/12)
角川書店編集部

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図書館にて読んできました。

走りながら、進入部員の大日向さんと出会った日のことを思い出すホータロー。
それは新入生勧誘期間のことなんですね。
で、そこで千反田さんの「私、気になります」が出たことによりある推理合戦が。

ホータローが走る距離がゴールに近づくのと、物語のベールが少しずつはがれていくのが同時に進行していて、ついつい読んでるこちらもスピードをあげたくなってしまいます。

とっても気になるところで「続く」、ということで次号が待ち遠しいです。

仏と菩薩の違いって?!

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