This Category : 【な行の作家】

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夏川草介 「神様のカルテ」  

2009.11.08 *Sun
神様のカルテ神様のカルテ
(2009/08/27)
夏川 草介

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内容(「BOOK」データベースより)
神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。第十回小学館文庫小説賞受賞。



地方の病院に勤めるお医者さんとその周りの人たち、そして患者さんとの日々の出来事を描いた物語。

病院というとどうしても死と切り離せないため重くなりがちですが、変にドラマチックな描き方をしていないため、さらりと読めました。患者さんの体の病気の治療というものを通して、人の気持ちの温かさや絆や成長を描いています。著者が現役のお医者さんということで、実際に患者さんを一番に考えてくれる、そんな医者がそばにいてくれたらいいな、と思いました。

主人公が夏目漱石を愛するあまり変な語り口調の変人という設定なのですが、どうもそれがこの物語に馴染まなくて、いつか慣れるかしらと読み続けたのですが、最後まで馴染まず何だかこそばゆい感じでした。個人的にあのキャラ設定が必要だったのか少し疑問・・・(すみません・・・)。主人公以外のキャラの濃さは良かったです。

まだこれがデビュー作ということなので、次作以降に期待します。

お気に入り度:★★☆☆☆ 

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梨木 香歩 「f植物園の巣穴」

2009.07.14 *Tue
f植物園の巣穴f植物園の巣穴
(2009/05/07)
梨木 香歩

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【内容】
歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。怪しくものびやかな21世紀の異界譚。 (Amazonより)



「西の魔女が死んだ」と同じ著者さん。
植物がいっぱい出てくるところは一緒ですが、雰囲気は全然違います。

夢か現か、化かしているのか化かされているのか、
ぬるぬるとした道に足をとられ、
もがきながら前に進むのですが一向に進んでる気配もなく。

妖しく美しい日本語の調べに誘われて、
ついつい覗いてはいけない世界を覗いてしまったような。
恐ろしいようで心地よい不思議な世界でした。

後半に進むにつれ、以前、記憶というのはとても曖昧で、自分では本当だと思っていても実は全て作り物だったりするという話を聞き、自分の記憶にも自信をなくしすごく不安な気持ちになったときのことを思い起こし、その時以上に虚ろで暗い闇の中に落ちるような不安を覚えました。

自分の記憶を辿る旅は、かけがえのない人生を辿る旅であり、彼にとって大きな傷を治す必要な旅だったのですね。

-----------------------
(↓若干ネタバレかも・・・です)

千代、千代、千代。
千代がいっぱいでてきます。
彼にとって「千代」はかけがえのないものだった。
かけがえがないゆえに無意識に事実をねじまげたんですね。
そして最後に彼が出会ったある人。
その人と向き合うことができて、今、ここにいる自分にきちんと彼は戻ってこれたんですよね。

-----------------------

最後は目頭が熱くなりました。
これだけ読み始めと、途中と、最後で感じ方が変わる作品はそうはないかも。
良かったです。


お気に入り度:★★★★☆

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西川美和 「ゆれる」

2006.12.01 *Fri
ゆれる ゆれる
西川 美和 (2006/06)
ポプラ社

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<あらすじ>
東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英・西川美和が4年ぶりに挑んだ完全オリジナル作品を、自らが小説化。(Amazonより)


映画館で予告を観て、ぞくっとして、あ、この映画、観てみたいな、と思った作品の監督自身の手によるノベライズ。
タイトル通り、最初から最後までつり橋の上に乗って、右へ左へ、ゆれている感覚が残りました。

何が真実で何が嘘なのか。
何が正しく何が間違っていたのか。
稔の本心は・・・猛の本心は・・・。

故郷を長い間離れていたカメラマンの弟、猛と、家の商売を継いだ真面目すぎるほど実直で不器用な兄、稔。
母の法事で久しぶりに再会したこの対照的な兄弟が直面した幼なじみの女性、智恵子の死。
それをきっかけに二人の関係はぐらぐらとゆれてくずれてゆく。

正直難しかったです。
どちらの心情も理解できるような理解できないような
水際で息苦しくもがいている、そんな感じです。
愛情と憎しみは紙一重、人の気持ちって理屈ではわかっていてもそんな上手くはコントロールできないんですよね。
最後の最後、引き返せないところではいつも素直になれるのに・・・。

最後はどうなったんでしょうか。
映画を観るともっとはっきりどちらの道を選ぶのか、わかるのでしょうか。
でも、やっぱり、思いました。彼は「バスに乗った」のだと。

お薦め度:★★★☆☆

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野沢 尚 「結婚前夜」

2006.08.08 *Tue
結婚前夜 結婚前夜
野沢 尚 (1998/07)
読売新聞社
この商品の詳細を見る


NHK水曜シリーズドラマ「結婚前夜」のシナリオ。
結婚式の前日、花嫁が一人の男と行方不明になった。その男性とは、花婿の父親だった…。(Amazonより)



夏川結衣さんという女優が好きで、前から観たいと思いつつ
再放送も見そびれていたドラマの原作本。
図書館で手に取ったらシナリオ本でした。

物語はいきなり結婚前夜から始まる。
明日に結婚式を控える奈緒が忽然と失踪する。
しかも花婿の父親と駆け落ちしたという・・・。

そして話は2ヶ月前に遡ります。
外の華やかな世界に出ることなく、実家のガラス工房に閉じこもって作品を作り続ける冴えない奈緒(夏川結衣)。
ある日、奈緒は幼馴染であり初恋の相手である雅人(ユースケ・サンタマリア)に再会する。
二人は結婚することになったが、何ともお調子者の雅人は美人で仕事のできる元婚約者とよりを戻すことになり、二人は別れる。
そんな傷心の彼女をあちこちと連れ出し始めたのはなんと雅人の父親・楯夫!
楯夫と一緒に過ごすうちに素敵な女性へと変わってゆく奈緒。

こんな話だったとは。
夏川さんとユースケの恋愛ものかと思ってましたが
父親の楯夫がかなり重要な役割を果たしているんですね。
奈緒、楯夫、雅夫、の3人の揺れまくる気持ちが面白いです。
そこに楯夫の20年来の恋人、東子が上手く絡んでくる。
純粋でまっすぐな奈緒、口には出さないが内に情熱を秘めた東子。
そんな彼女達を振り回しているようで実は振り回されている男達。

これはやっぱりドラマで見てこそ面白く感動できる内容ですね。

野沢さんといえば「青い鳥」や「リミット」「眠れる夜を抱いて」などちょっと重いサスペンス的イメージが強かったので
こんなほのぼのして気の利いた作品もあるんだな~って驚きました。

評価:★★★☆☆

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中原みすず 「初恋」

2006.08.04 *Fri
初恋 初恋
中原 みすず (2002/02)
リトルモア

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<内容>
1968年12月10日。
東京・府中。
雷雨の朝、白いオートバイ。
18歳の少女。
あの「三億円事件」の秘密の扉が、今静かに開かれる(Amazonより抜粋)



著者の前書きにこうあります。

「私は府中三億円強奪事件の実行犯だと思う。
 だと思う、というのは、私もその意志があったかどうか
 定かではないからだ。」

著者は中原みすず、主人公の中原みすず。
混沌とした時代に起きた三億円事件と少女の初恋。
家族の愛に恵まれなかった少女が始めて得た仲間達、居場所。
そして愛する人。
今まで自分の価値など無いと思っていた少女が初めて人に必要とされる。
愛する人に、強盗の共犯として。

意外にも淡々と物語は進んでいきます。
三億円事件はこの物語では大して重要ではありません。
事件の後のみすずと岸のやりとりが痛くて切ないのです。

私は映画を先に観てしまったのですが、映画では行間を読まないといけなかった曖昧な部分が本書によって補完された感じがします。

映画ではほとんど何も語らない岸が本書では語ります。
映画には出てこない岸とみすずの繋がりもちょっと驚きでした。
でも・・・映画での岸の最後のコトバは、短いけれど全てを語っていたんだ、と今になって思います。
映画と原作本、両方を合わせて、よりいいものになっている、そんな作品かもしれません。

すべてが真実では無いにしても、真実であって欲しいと思わせる
行き場のない切なさが、時間をかけて心に染み付けられた作品です。

評価:★★★★☆

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