This Category : 海堂 尊

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海堂 尊 「極北クレイマー」

2010.02.26 *Fri
極北クレイマー極北クレイマー
(2009/04/07)
海堂 尊

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内容(「BOOK」データベースより)
財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。院長と事務長の対立、不衛生でカルテ管理もずさん、謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。


「螺旋迷宮」「ジーンワルツ」も絡んでくるからそちらを読んでからがいいですよ、と教えてもらっていたのに先に読んでしまいました。
でも十分に堪能しました!

赤字を抱える問題だらけの北海道・極北市民病院。
その現状たるや、読んでいるだけでもし自分の近くにある病院がここだけだったら即座に引っ越す!というくらいの悲惨な状況。
大学病院医局から左遷状態でそこにやってきたのがちょっと冴えない大柄な今中医師。

強烈な環境に加え、まともな医療体制も築けていない、築こうという意志すら見えない病院の面々。
まともに働いているのは産婦人科の三枝部長と並木看護師くらいなのです。

皆自分のことばかり考えていて、いったい誰が本当に信頼できる人なのかわからない状況の中、今中先生は地道に業務をこなしていきます。
そんな中突如舞い降りる雪の天使のごとく現れたのが、姫宮嬢!
皮膚科医となって登場だなんてやってくれますね。
相変わらずマイペースな姫宮は、この悲惨な環境下の病院や強烈なスタッフたちを目の当たりにしても全く動じません!
それどころかどんどん自分のペースに皆を巻き込んでいき、あれよあれよの大活躍。
病院に立ち直るきっかけを与え、疾風のごとく去っていきます。

しかしそんな順風満帆というばかりではありません。
三枝部長の妊婦死亡による医療事故問題、謎の医療ジャーナリストの暗躍、病院の評価機構の視察など次から次にいろいろな問題が降りかかります。

そんな問題山積みのこの病院ですが、やっぱり必要としている人がいる。
みんなが少しずつ変化し、成長していきます。
病院の状態も少しずつですが変化していって。

冴えなかった今中先生がいつの間にかちょっと素敵に見えてきました。
いけすかない後藤研修医の変化が一番大きかったかな。

病院を運営していくことの難しさ、地方財政との絡み、医療訴訟など、生きていくうえで欠かせない問題なのに普段なかなか考える機会はなかったことについていろいろと考えさせられました。

まだまだ課題は山積みのまま。
今後の極北市民病院もいつか見てみたいです。

(速水さんがちょこっと登場したのが嬉しかったな)

お気に入り度:★★★★☆
(2010年1月27日読了)

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海堂 尊 「イノセント・ゲリラの祝祭」

2009.09.05 *Sat
イノセント・ゲリラの祝祭イノセント・ゲリラの祝祭
(2008/11/07)
海堂 尊

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【内容】(Amazonより)
映画化、テレビドラマ化もされた第4回『このミス』大賞受賞作の『チーム・バチスタの栄光』は累計320万部突破、続編の『ナイチンゲールの沈黙』も140万部を突破し、驚異の新人と謳われる海堂尊。彼の原点でもある「田口・白鳥シリーズ」の最新刊がいよいよ登場です! 今回の舞台は厚生労働省。なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み!? グズグズな医療行政を田口・白鳥コンビは変えることができるのか……。1年半ぶりに戻ってきた彼らの活躍にご期待ください。



スロースタートでしたけど、後半の会議に舞い降りた破壊神(イノセント・ゲリラ)によって一気にヒートアップ!
今回はひたすら難しめの用語が続出の会話に次ぐ会話だったので、途中頭がクラクラしましたよ・・・。

エーアイ(AI)を土台に据える・据えない、解剖至上主義、司法と医療の絡みなど、現実もこんな状態なのかな?と思うとぞっとします。

警察と姫宮の動きが気になる・・・。要するにこれは次回作のなが~い序章なのでしょうか。

今回、白鳥さんが案外マトモでした(残念)。
それ以上に彦根がぶっ飛んでいましたし(笑)。
シオンさんの次回の活躍にも期待です。

お気に入り度:★★★☆☆ (2009年3月9日読了)


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海堂 尊  「ジェネラル・ルージュの凱旋」

2008.02.27 *Wed
ジェネラル・ルージュの凱旋ジェネラル・ルージュの凱旋
(2007/04/07)
海堂 尊

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【内容】
 桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。
 将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。(Amazonより)



チームバチスタの白鳥&田口コンビの第三弾です。
第二弾の「ナイチンゲールの沈黙」の裏側で同時期に起こっていた事件のお話ということで、前作を思い出したりしながらなかなか面白く読めました。そんなわけで「ナイチンゲールの沈黙」を読まずにこちらを先に読んじゃうとかなり???かな、と思われます。

今回は将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる救命救急センター部長の速水晃一が業者と癒着し賄賂を受け取っていると言う内部告発絡みの事件。リスクマネジメント委員長でもある田口先生の前にエシックスコミティ委員長の沼田という敵も現れたり、やっと登場してくれた姫宮君が何故か看護師見習いとして病院内に潜入していたりと波乱は避けられない感じなのですが、そんなところにひょっこり白鳥も現れたりするものだから物語は更に複雑に・・・。
と、なりそうなのですが、今回は白鳥よりも上手の論理攻撃をもって(白鳥いわく、アクティブフェーズの進化版、アグレッシブフェーズのお手本だそうで)、がんじがらめにされた病院内の壊すべきルールにずばずばっと切り込んでいく速水部長が気持ちのいいこと!白鳥と違って発言は全て真っ当な筋の通ったものだから子気味いいんですよね。一刀両断って感じです。白鳥の出る幕無し?(笑)

救急医療に潜む問題点、病院も経営をしていかなくてはならないという現状、生きていくうえで切っては切り離せない医療の問題は表面化していないものも考えると気が遠くなるくらい山積みなんだろうな、と読んでいて考えさせられます。

そんなわけで今回も残念ながら白鳥さん出番は少なめ。
でもいつになく田口先生が活躍してましたし、姫宮さんには笑わせてもらったし、ジェネラルが素敵だったからまぁいいかな。花房師長の複雑な女心にもじわりとさせられました。

いつも余り余韻を残さずあっさり終わる感があったのですが今回はラストが良かったです。

お気に入り度:★★★☆☆


以下備忘録のためのラスト(ネタバレ)のメモです。知りたい方だけ反転させてくださいね。↓
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海堂 尊 「チーム・バチスタの栄光」

2007.12.20 *Thu
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫)
(2007/11/10)
海堂 尊

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【内容】
東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。 (Amazonより)



医療中の術死を取り扱っているということで重いものを想像しなかなか手にとっていませんでしたが、いざ読み始めてみると語り手である不定愁訴外来の医師である田口公平がちょっとしたオトボケキャラで軽やかに読み進めることができました。出てくるチームバチスタの面々は皆ひとくせもふたくせもあって興味深く、医療の技術と人の心理面の両方を探らなければならないので全く先が読めません。

調査のためバチスタ手術に立ちあう田口・・・桐生チームの見事な手術技術・・・しかし、またも患者の心臓が再び動き出すことはなかった・・・!

気づけばもう物語りも中盤。 意外にスロースペースだったのにそれを感じさせない、そんな前半が終わった頃、全くのお手上げ状態だった田口の前に現れたのが、「超」が付くほどの変人であり、キレモノでもある、厚生省からやってきた白鳥圭輔。 はっきり言って彼の言っていることの8割方は理解できません・・・・・しかもなんともいけ好かないヤツ! なのに彼に好きに振り回されている田口が、そして読んでいる自分が、意外に心地よかったりするから更にいけ好かない(笑)。奥田英朗の伊良部先生(空中ブランコ)や伊坂幸太郎の陣内君(チルドレン)を思い出させられるような強烈キャラです。白鳥と田口がコンビを組み再び捜査を開始したとき、物語は一気にヒートアップ。後半になればなるほどテンポも速くなり読むほうも盛り上がりました。

著者は現役医師であり、この作品が「このミス大賞」を取った初作品だというからまたまたびっくりでした。病院内の勢力争いや医師不足、病院のシステムなど医療の抱える問題点も医師の立場から見ることができ、かつ重い題材を最後までその重さを感じさせず読者を惹き付けてしまうのはすごいな、と感心です。

「ルールは破られる為にあるのです。そしてルールを破ることが許されるのは、未来に対して、よりよい状態をお返しできるという確信を、個人の責任で引き受ける時なのです」
(本書p.117)


高階教授のこの言葉、心に残りました。



*追伸:映画化ですね。ガリレオよろしく田口教授が竹内結子と女性になってるんですね。阿部ちゃんの白鳥くん、楽しみです。


お気に入り度:★★★★☆

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