This Category : その他 や行の作家

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山本兼一 「利休にたずねよ」 

2009.11.04 *Wed
利休にたずねよ利休にたずねよ
(2008/10/25)
山本 兼一

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内容(「BOOK」データベースより)
おのれの美学だけで天下人・秀吉と対峙した男・千利休の鮮烈なる恋、そして死。



久々の時代小説。

利休切腹の当日から始まる物語。
どんどん時間を逆に遡っていく構成、茶の湯一辺倒のゆるぎない利休の人生にちらつく謎の女性の影、様々な語り部からの視点、とぐいぐい惹き込まれる様々な趣向に、久々の時代小説で構えていたことなど忘れて没頭してしまいました。

天下をもとれる才覚を持ち合わせた利休の人生は果たしてどうしてああいう結末を迎えざるを得なかったのか。時間を遡って辿っていくため、より明瞭に人生のいくつかの岐路が見えてとても面白かったです。

利休と秀吉はよく言えば両想いだったのに、お互い頑ななため気持ちが通じず悲劇を生んだんですね。

茶の湯に政治の策略などが絡み、奥の深い世界の裏の面を見ることもできました。
しかし常に物語の中枢を静かに流れているのは利休がかつて愛した一人の女性。
肌身離さず持ち歩いていた緑釉の壷に利休の情熱全てが閉じ込められているようで切なかったです。

お気に入り度: ★★★★☆

追伸:丁度、今年の大河「天地人」でも利休切腹扱ってましたね。そういうこともあって知った名前や背景が出てきて入り込みやすかったです。また人物たちも大河とはまた違った人格で描かれているのでそこもまた面白かったです。

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吉田修一 「キャンセルされた街の案内」

2009.09.16 *Wed
キャンセルされた街の案内キャンセルされた街の案内
(2009/08/22)
吉田 修一

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内容(「BOOK」データベースより)
東京、大阪、ソウル、そして記憶の中にしか存在しない街―戸惑い、憂い、懼れ、怒り、それでもどこかにある希望と安らぎ。あらゆる予感が息づく「街」へと誘う全十篇。



書店でぱっと目に飛び込んできたちょっとフレンチな香りのオシャレな装丁。小窓から覗く謎の地図に魅せられ街を案内してもらいたくなりました。

中身はというと1998年から2008年までan・anや新潮など様々な雑誌に掲載された短編を集めたもの。そんなわけで長さも内容も多種多様。

ananに掲載された「日々の春」はあるOLと年下の新入社員君との微妙な距離感が初々しく春らしい一遍。その他は全体的に暗く重いイメージのものが多かったです。ちょっと目をそむけたくなるようなものも。そして、えっここで終わるの?という、読者の読みたいという欲求を高めるだけ高めたあたりでぶっつり終わるものがほとんどで欲求不満気味。とはいえ、そこで終わるからこそいい味を出しているとも言えるような唸らされちゃう感じでした。

特に、過去の自分との会話を描いた「灯台」は続きが読みたくなりました。
本のタイトルになっている「キャンセルされた街の案内」は今、ブームにもなっている軍艦島が舞台で興味深く読みました。

吉田さんは「悪人」しか読んだことがないのでまだなんとも掴みきれていないため、もっと他の作品も読んでいる方ならもっと楽しめるのかもしれません。他のも読んでからまた再読したいな、と思いました。

お気に入り度:★★★☆☆


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よしもとばなな 「彼女について」

2009.09.02 *Wed
彼女について彼女について
(2008/11/13)
よしもと ばなな

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【内容】
由美子は、幼なじみのいとこ昇一とともに失われた過去を探す旅に出た。この世を柔らかくあたたかく包む魔法を描く書き下ろし長篇。 (Amazonより)



白魔術を扱う双子の姉妹の子供でいとこ同士の由美子と昇一。幼いとき、彼らは一緒にきらきらした幸福な時間を過ごしたが、ある日それは姉妹が絶縁したことで奪われる。
由美子が大人になったある日、何十年ぶりかに昇一が訪ねてくる。伯母が亡くなり、由美子を助けるよう遺言を残したのだという。由美子は呪いがかけられているからそれを解いてあげてほしいと・・・。
いったい彼女には何があったのか。呪いとは?

実は彼女の両親は、降霊会のときに母親がおかしくなり、父親に悪霊がとりついたといってナイフで刺し殺してしまい、母親自身も自分を刺して亡くなった。
精神的にまいった由美子は病院へ。病院から出てきた彼女は財産もすべて親戚に奪われ、ひとりで生きていくしかなかった。
そんないとこの昇一と由美子は呪いをとくために母親たち姉妹の過去を巡る旅にでる。

久々の吉本ばなな作品でした。 
「キッチン」「ムーライトシャドウ」「白河夜船」とか好きだったなぁ。
いつもの透明感のある文や会話を楽しむ感じよりも、ストーリー展開に流れがあってサバサバとしたスピード感がありました。
ラストの展開はいきなりではありましたが、いかにもばななさんらしいなと思いました。
現実世界の中にファンタジックな世界が入ってきても、その境目がほわっとぼやけていつの間にか馴染んでる。そんな感じでよく読んでいたころの初期のころのばななさんを思い出しました。

由美子にとっても、昇一の母親にとっても、旅立つために必要な癒しと救いの旅だったのかもしれませんね。
切ないですが、不思議と気持ちは温かいままでした。


  気持ちの強さ大きさ柔らかさあたたかさ、よい香りがすることといったら、
  晴れた日に太陽の光の下でふんだんに時間をかっけてふっくらと干した
  羽毛布団のようにすばらしかったからだ。
  この気持ちを抱いているだけというだけで、自分までしんから温まる。 p.217



偶然、この前の一冊が森絵都さんの「いつかパラソルの下で」で、こちらも親の過去を巡る癒しと成長の旅だったので、ふたつの物語がちょっとシンクロしちゃいました。
まったく違ったラストを迎える両作品ですが、ほんわかした読後感は似ているな、と思いました。

(↓以下、備忘録を兼ねたラストのネタバレですので、読んだ方のみ反転させてくださいね)
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吉田修一 「悪人」

2009.07.09 *Thu
悪人悪人
(2007/04/06)
吉田 修一

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【内容】
なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――携帯サイトで知り合った女性を殺害した一人の男。再び彼は別の女性と共に逃避行に及ぶ。二人は互いの姿に何を見たのか? 残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。 (Amzonより)




重厚で終始シリアスモードなのにすらすら読めました。
どうやって最初に述べられた事件の結果に結びつくのか、気になって仕方がなかったのですが最後にはこう来るとは…という良い意味で予想を裏切る結末が待っていました。

悪人というタイトルの意味を知ったとき、あまりにも心が痛くて切なくやりきれない思いでいっぱいになりました。

「彼」の愛し方があまりに不器用で…
違う出逢いがあったらきっと幸せになれただろうに…

ほんの少しハンドルをきりすぎただけで人生は全く別の方向に進んでしまうのですね。

本当は誰が「悪人」なのか、それは真実の裏に隠れてしまう、そんな怖さを実感した一冊でもありました。

お気に入り度:★★★★☆
(2009年1月16日読了)

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夢枕 獏 「陰陽師 夜光杯ノ巻」

2007.10.14 *Sun
陰陽師 夜光杯ノ巻陰陽師 夜光杯ノ巻
(2007/06)
夢枕 獏

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陰陽師シリーズです。
今回も晴明と博雅が、今日の都で起こる奇妙で妖しくも切ない数々の事件を解決していきます。
「月琴姫」「花占の女」「龍神祭」「月突法師」など9篇が収録されています。
いつもより一篇が短く篇数が多いような?
梅をめでつつ酒を酌み交わし笛の音に目を閉じる。
そんな静かな時間から一転、お決まりの文句で事件現場へ向かっていく二人のやりとり。
マンネリといえばマンネリなのかもしれませんが(だんだん事件の区別がつかなくなってきました。私個人の脳内キャパの問題でしょうか(笑))やっぱり安心して楽しめるシリーズであることは間違いないです。新刊が出るとやっぱりこの世界に帰ってきたくなりますね。

お気に入り度:★★★☆☆

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