This Category : その他 さ行の作家

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朱川湊人 「あした咲く蕾」

2009.11.03 *Tue
あした咲く蕾あした咲く蕾
(2009/08)
朱川 湊人

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ごくありふれた日常に、ちょっと不思議な力がもたらす、切なくて温かい物語を集めた短編集。
設定も、不思議な出来事も様々で全く違うのですが、どの作品も読んでいてじわじわと静かに心の隙間に入り込んでくるような透明感のある作品ばかりでした。

美智恵おばさんの大雑把さが愛おしい「あした咲く蕾」、チョコレートが心もとかす「虹とのら犬」、そして悲しいけどとても美しい「湯呑の月」が一番のお気に入りです。


「あした咲く蕾」
  美智恵おばさんの魔法・・・枯れそうになっていた朝顔に命を吹き込んだ魔法。彼女が人に深入りしないわけ。それは彼女が命をわけてあげることができるという力を持っていたからだった。


ありがちな設定で先が読める感じかもしれませんが、登場人物の温かさが本から伝わってきそうなお話でした。大雑把なおばさんが愛しいです。

「雨つぶ通信」
  小学校の頃、私は超能力者だった。ある日、母親が恋人を家に連れてきて紹介された。素直になれない弘美。ある日雨の音に混じって人の心の声が聞こえ始める。そしてある事件が起こり・・・。

「カンカン軒怪異譚」

 ある中華料理店の強烈なおばさんのおはなし。お鍋が!!


「空のひと」
  おなかの大きかった私を残して空のひとになってしまったあいつ。


ささやかながらも何ものにも代え難いような大切な幸せが突然なくなった彼女。そんな彼女と娘さんに訪れた不思議な出来事に泣けました。

「虹とのら犬」

 恵まれない幼少期をすごし人からはぐれていた少年。軽度の知的障害をもった少女薫子。二人が出会い、変化が訪れる。

「湯呑の月」
  お湯のみの水の中に月をとらえてお部屋におつき様を入れてあげる。その水を飲んでみると甘い。そんなことを教えてくれた叔母さん。そんな叔母さんが大好きだった睦美。
事故にあい眠っていた母が目覚め、家に戻ってきてから、叔母には会うなと母がきれるようになる。いったいどうして?


悲しいけどとてもすてきなお話でした。
お気に入りです。

「花、散ったあと」
  入院中の親友、貴明。彼は小学校のときから「フカシマン」と呼ばれていて、すぐにばれるようなウソばかりをつく癖があった。


彼のついたウソが人に幸せを運んでいくのが面白くもあり、彼の気持ちを考えるとすこし切なくもあり。


お気に入り度:★★★★☆ (2009年10月29日読了)

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篠田節子 「女たちのジハード」

2009.09.07 *Mon
女たちのジハード (集英社文庫)女たちのジハード (集英社文庫)
(2000/01)
篠田 節子

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内容(「BOOK」データベースより)
中堅保険会社に勤める5人のOL。条件のよい結婚に策略を巡らす美人のリサ。家事能力ゼロで結婚に失敗する紀子。有能なOLでありながら会社を辞めざるをえなくなったみどり。自分の城を持つことに邁進するいきおくれの康子。そして得意の英語で自立をめざす紗織。男性優位社会の中で、踏まれても虐げられても逞しく人生を切り開いていこうとする女たち。それぞれの選択と闘いを描く痛快長編。直木賞受賞作品。



久しぶりに再読したくなり手に取り、いつ刊行されたんだっけ?と年月日を見てみたら、1997年!12年も前なんですね~。その頃は年齢やら環境やら自分に重ね合わせハマッタ作品でした。

損保につとめるOL5人の連作短編集です。
入社11年目、立派な中堅どころの独身康子はマンション購入を決意。
24歳のリサは素敵な結婚相手を求める毎日。
おっとり(というかトロイ・・)した紀子は結婚するも離婚。
しっかりものの沙織は英語を活かしてステップアップを狙う。
康子と同期で既婚のみどりは肩たたきにあい退職。

後半になればなるほど面白さが増していき止らなくなります。
最初はごく一般的なOL五人ですが、それぞれに悩みや夢を抱え葛藤している。
そして後半にはそれぞれが前半からは想像できないような全く違った人生を歩んでいくことになります。しっかりと。自分の足で。(紀子はちょっと別ですけどね)

ただの成功物語ではない女の底力に圧倒!
今読んでも古い感じはしません。(あ、康子が買おうとしていた1LDKマンションが5千万というのがバブルの名残でしょうか)

世の中に「普通のOL」も「普通の人生」もない。たった一つの人生を選び取るんだ。
という文章が心に残りました。

お気に入り度:★★★★☆

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真保裕一 「アマルフィ」 

2009.07.07 *Tue
アマルフィアマルフィ
(2009/04/28)
真保 裕一

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映画のプロット段階からの参加作ということで、すっかりイメージは織田裕二さん。
はぐれ狼の黒田外交官の余りの活躍ぶりと熱すぎる正義感に
時々(いや、かなり)突っ込みを入れつつも、後半のスピードアップはなかなかでした。

とり立ててこれというところが無いのですが・・・娯楽作品として楽しめたかな。
映画は映像が綺麗そうですよね。


お気に入り度:★★★☆☆


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佐藤多佳子 「一瞬の風になれ 第三部 -ドン-」

2008.03.12 *Wed
一瞬の風になれ 第三部 -ドン-一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
(2006/10/25)
佐藤 多佳子

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【内容】
高校の最終学年を迎えた新二。入部当時はまったくの素人だったが、今では県有数のベストタイムを持つまでに成長した。才能とセンスに頼り切っていた連も、地道な持久力トレーニングを積むことで、長丁場の大会を闘い抜く体力を手にしている。
100m県2位の連、4位の新二。そこに有望な新入生が加わり、部の歴史上最高級の4継(400mリレー)チームができあがった。目指すは、南関東大会の先にある、総体。もちろん、立ちふさがるライバルたちも同じく成長している。県の100m王者・仙波、3位の高梨。彼ら2人が所属するライバル校の4継チームは、まさに県下最強だ。
 部内における人間関係のもつれ。大切な家族との、気持ちのすれ違い。そうした数々の困難を乗り越え、助け合い、支え合い、ライバルたちと競い合いながら、新二たちは総体予選を勝ち抜いていく――。



再び走り始めた新二。もう彼を止めるものなんて何もない!ってくらいまっすぐに前に伸びるコースだけを見て走り抜いた彼らがひたすら爽やかでした。
何だか一緒に自分もゴール!した気分です。本読んでるだけなのに全力を尽くしてぐったりしちゃった感じ(笑)。

新二たちもとうとう3年生。速い足をもつ新入生、鍵山君も入部してきてまたまた問題も勃発したり・・・。
4継のメンバーにその問題児君が入ってくるのですが、その4人、いえ、サブにまわった根岸の5人で少しずつ少しずつバトンがつながれていく様子が丁寧に描かれていて良かったです。リレーはその4人だけのものじゃないんですね。代々つながれてきた大事な想い。それをしっかりと受け止めた新二たちはこれからますます大きく成長していくんだろうなぁ。

それにしても思春期の高校生なのに陸上一色ですごいなぁ(笑)。もちろん、あわ~いあわ~い恋心もちょこちょこっと出てきて、それが更に物語を爽やかにしているのですが「さすがに淡すぎないか!」って突っ込みたくなるほど可愛いものでした。いつか、陸上以外の彼らの生活をちょっと垣間見れるような番外篇とか読みたくなりました。

本当に風が吹き抜けていくような、自分も風になって一緒に走り抜けたような、そんな小説でした。

お気に入り度:★★★★☆

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佐藤たか子 「一瞬の風になれ 第二部 ~ヨウイ~」

2008.02.26 *Tue
一瞬の風になれ 第二部一瞬の風になれ 第二部
(2006/09/22)
佐藤 多佳子

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【内容】
冬のオフシーズンを経て、高校2年生に進級した新二。冬場のフォーム作りが実を結び、スピードは着実に伸びている。天才肌の連も、合宿所から逃げ出した1年目と違い、徐々にたくましくなってきた。新入部員も加わり、新たな布陣で、地区、県、南関東大会へと続く総体予選に挑むことになる。
新二や連の専門は、100mや200mのようなショートスプリント。中でも、2人がやりがいを感じているのが4継(400mリレー)だ。部長の守屋を中心に、南関東を目指してバトンワークの練習に取り組む新二たち。部の新記録を打ち立てつつ予選に臨むのだが、そこで思わぬアクシデントが……。(Amazonより)



いよいよ走りだした新二。
彼も2年生になり、後輩も入ってくると同時に去っていく先輩たちがいる。
青春って本当に短いサイクルでいろいろな出来事に立ち向かっていかなくちゃいけないんだなぁ、なんてツーンと懐かしく思ったり。
そんな中、新二は淡い恋心を抱いたりして陸上以外でもしっかり青春しているのですね。爽やかです。

(以下若干ネタバレ含みます)
新人戦県大会という大切なとき、まっすぐに前を見て走る新二の前に大きな大きな事件が襲ってきます。
尊敬する兄であり、永遠のライバルでもある健ちゃんが事故に・・・。
そして走ることをやめてしまった新二・・・。
新二にとって兄の存在が大きかったことはもちろんですが、新二自身、自分で思っていた以上に大きかったんでしょうね。彼が無限のゴールに向かって走っていくための一番の原動力だったのかもしれません。
もう一度新二は走り出すことができるのか・・・・。

本当に風が吹き抜けていくように、サササ~っと爽やかに読み進んでしまう作品です。新二の若くて成長期真っ只中の複雑な感情などがずんずん伝わってきましたし。第三部で新二がどんなゴールをきることになるのか、とても楽しみです。

お気に入り度:★★★★☆

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佐藤多佳子 「一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--」

2007.12.26 *Wed
一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--一瞬の風になれ 第一部 --イチニツイテ--
(2006/08/26)
佐藤 多佳子

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【内容】
主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった――。(Amazonより抜粋)



サッカーの才能あふれる兄に憧れ自分もサッカーの道を目指していた新二だったが、心にわきあがった違和感を確かめるべく自分をリセットしようとサッカーをやめる。高校で一緒になった友達の連。走るために生まれてきたような天才走者の連と共に新二が走り始め、この物語も走り始めます。

新二の独白形式で物語りは進んでいきます。まだまだ若くてがむしゃらで、意地っぱりで負けん気な新二とともに自分も悩み苦しみ喜びながら成長していく感覚が味わえて、自分も何だかもう一度青春時代に戻った気がしました。文字を読んでいるだけなのに自分がぐんぐん風をきってトラックを走っている光景が目の前に自然に浮かんできて・・・。口に入った砂が苦くもあり、立ち上がれないほどへとへとにもなり、追い越せない背中が悔しくも愛しかったり、読み終わったときにはきつい練習の後の充実感と風が吹き抜けるような爽やかさがありました。

まだまだ第一部、続きが気になって仕方ありません!
はやくもまた走りたくなってきます。

お気に入り度:★★★★☆

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