This Category : 伊坂幸太郎

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伊坂幸太郎 「SOSの猿」

2010.01.31 *Sun
SOSの猿SOSの猿
(2009/11/26)
伊坂 幸太郎

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内容(「BOOK」データベースより)
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。



普段は大手家電量販店のエアコン担当、しかしある時はイタリア仕込みの悪魔払い師である二郎が語る「私の話」と、謎の語り手によって進められるシステム開発会社の社員・五十嵐真に纏わる因果関係の話「猿の話」。

一見、全く関係のないようなこの二つの話。
いったいこの二つがどう絡み、つながってくるのか、高揚する気持ちを抑えつつ読みすすめました。

ひきこもり、家庭内暴力、ひき逃げ、万引き、そして殺人事件まで入り組んできて、しかも平行していたと思っていた二つの話は実は意外な方向へと導かれ、二重三重の重なりに読んでいるこちら側の頭の中を翻弄していく感じなのです。

はたして時折現れる「孫悟空」は何者なのか?いったい彼の目的は何なのか?
いや、そもそも実在しているのか? 
全ては助けを求めた少年の心の中から生まれた幻想なのか?

振り回されつつもページをめくる手は終盤に近づくにつれて速まっていって。

序盤の方の「猿の話」は、かみあわない会話や意味がないけどやっぱり無いと困るような不思議な脱線など、村上春樹さんっぽい雰囲気が漂っていて、いつもの伊坂さんとはちょっと違うような印象も受けました。

いったいどこまでが現実でどこまでが架空なのか。
題材は重いけどテンポは軽やか。読後感も悪くないけど、ちょっと狐ならぬ「猿」に化かされた感も残ります。
孫行者に空の上まで連れていってもらって、遠い空の上からじっくりと登場人物たちの動きを追っていきたいです。再読するといろいろと見逃していた要素を発見できそうな感じですね。

煩わしさすら消えてしまったら孤独しか残らないという言葉が心に残りました。

お気に入り度:★★★☆☆  (2010年1月26日読了)

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伊坂幸太郎 「あるキング」

2009.11.06 *Fri
あるキングあるキング
(2009/08/26)
伊坂 幸太郎

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【内容】
天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。

山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!! (Amazonより)



伊坂さん自身がマニアックな作品と言っていたのと、読んだ方の感想が賛否両論だったので、一体どんな世界が待っているのかと思っていたのですが、シェイクスピアと野球を絡めるなど伊坂さんらしさもありつつ、今までとはちょっと違ったテイストで楽しめました。

いつもよりはシンプルな構成で、悩むことなく、あっと驚くこともなくスムーズに進み、たまにはこんな感じもいいな、と思いました。

強烈な両親のもと真っ直ぐに育った王求の辿った道は、敷かれたものだったのか、実は彼自身が選んだものだったのか。
人生の皮肉と悲しさにちょっとどんよりしつつも、こういう人生だってひとつの生き方と思ったり。
野球がない彼の人生はどんなものになっていたのか興味があります。

お気に入り度: ★★★☆☆ (2009年10月9日読了)

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伊坂 幸太郎 「ゴールデンスランバー」

2009.08.04 *Tue
ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
(2007/11/29)
伊坂 幸太郎

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【内容】(「BOOK」データベースより)
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。



事件のはじまり→事件の視聴者→事件から二十年後→事件→事件から三ヶ月後。

この構成が物語をより濃い味付けにしていると思います。時間を超えた伏線の張り巡らせ方が相変わらず見事。

ケネディ暗殺をベースにしているそうで、まさに死人に口なし。怖い世界です。
相手は大きな大きなモノ。
警察も国も何もかも信用できない。
信じられるものは自分が信じると信じた人のみ。そう「信頼」。
そんなのすごくちっぽけで弱く思えるけど、それこそが見えない大きな力に打ち勝つ唯一無二のものなのかも。

ラストは切ないけど・・・でもとても良かった。

樋口さんの娘さん、七美ちゃんが良い働きしてますよね。

読む度に新たな発見が待っていそうです。
再読必至です。

お気に入り度:★★★★★ (2009年1月26日読了)

追伸:映画化ですね~。大好きな堺雅人さんなので楽しみ倍増です。

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伊坂幸太郎 「アヒルと鴨のコインロッカー」

2007.07.11 *Wed
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

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【あらすじ】
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。 (Amazonより)



大学に入学が決まり一人暮らしを始めることになった平々凡々な主人公が、っけからいきなりモデルガンを片手に書店を襲っている状況が繰り広げられる。何とも伊坂さんらしい始まり方で、期待に胸が高まりました。

そんな状況に彼を巻き込んだのはアパートの隣人である河崎。
何ともつかみどころ無い謎だらけの人物なのです。

そこに2年前の出来事が織り込まれて、物語は現在と2年前を交錯します。

現在、広辞苑奪取のための書店襲撃事件。
2年前、ドルジと琴美が巻き込まれたペット殺し事件。

何のつながりも見当たらない二つの事件が繋がるとき・・・。

切なかったです。目頭が熱くなりました。
個人的な感覚ではありますが、伊坂さんの作品には珍しく、わかりやすい「切なさ」、女性が共感しやすい「哀しさ」が染み渡っている作品だと感じました。

人を愛する強さ、そして愛を失ったがゆえに生まれる憎しみの深さ、それが計り知れないこと、また、その愛と憎しみをどう自分の中に受け入れるのか、もしくは取り込めずに相手にぶつけていくしかないのか、そんな様々な人の感情を見せつけられた作品でもありました。

仕掛けられたトリックに、まんまとやられた私です。


追伸:映画化されましたね。キャストは合っている気がします。小説ならではのトリックが効いている作品なだけに、どうやって映像化したのか興味があります。

お気に入り度:★★★★★

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伊坂幸太郎 「ラッシュライフ」

2007.04.02 *Mon
ラッシュライフ ラッシュライフ
伊坂 幸太郎 (2005/04)
新潮社

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【あらすじ】
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。 (背表紙より)




まだ読んでいる途中からでさえ、次々に繋がってくる細かい事象たち、
時間の絶妙な遡り方にため息が出ました。

泥棒、リストラ男、新興宗教の信者、不倫妻、画家と画商、
一見何の関わりもないような趣の異なる物語が同時進行していく。
正確には ―同時進行― ではないのですが・・・。

よくこういった複数の別の登場人物の物語が交差して最後に一つになる作品
というのは小説でも映画でも見かけますが、ごちゃごちゃと混ぜすぎて混沌としたまま終わったり、
全然伏線が活きてこなかったりと、失敗に終わるものも少なくはないと思います。

でもこの作品は全てがとても明瞭でした。
複数の物語の繋がっていくさまはもちろんですが、更に「時間の流れ」も過去へ未来へと、
くるくると同じ螺旋階段をめぐる騙し絵のごとく絡ませていて、
読者をぐんぐん引き込む仕掛けとなっています。

そしてもちろん登場人物たちが繰り広げる会話も魅せてくれます。

―ラッシュライフ―
lushとするかrushとするかrashとするか・・・
運命は自分で終わらせることもそして切り開いていくこともできる。
銀幕でいろんな人生を見せられた後のような残像感が残る作品でした。

お気に入り度:★★★★☆

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伊坂幸太郎 「陽気なギャングが地球を回す」

2006.12.16 *Sat
陽気なギャングが地球を回す 陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎 (2006/02)
祥伝社

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<あらすじ>
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス! (Amazonより)



嘘を見抜くヤ男、口から生まれた男、天才スリ師、精巧な体内時計を持つ女、
この4人が組んで巻き起こす銀行強盗騒動。
オチは見えてしまったんだけど、そのオチにいろんな伏線がどんどんキタキタ~って具合に絡んでくれて大満足です。
気軽に楽しく読めるジャストな軽さ、絶妙な会話のやりとり、どうでもいいウンチク(でもそれが最高)。

またこの4人の活躍、見たいです。

お気に入り度:★★★★☆

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伊坂幸太郎 「重力ピエロ」 

2006.11.07 *Tue
重力ピエロ 重力ピエロ
伊坂 幸太郎 (2006/06)
新潮社

この商品の詳細を見る


あらすじ(Amazonより)
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。


タイトルから重そうな内容を想像していました。
確かにとても重いテーマを扱っていますが、何といっても正反対の性格を持った兄弟の会話が軽妙で、その重く深い現実から引き離してくれました。
伊坂さんの巧さを感じます。

グラフィティアート、謎の女・・・ミステリーっぽい要素はあるけどミステリーではない。おお!っというような驚愕の展開もありません。
でも・・・最後に兄が告白する「ある企み」は、そこらへんのトリック以上の驚きとともに、本当の家族の絆や愛情を見せ付けられました。

お気に入り度:★★★☆☆

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