This Category : 大崎 梢

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大崎 梢 「平台がおまちかね」

2009.09.28 *Mon
平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
(2008/06)
大崎 梢

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内容(「BOOK」データベースより)
自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たくあしらわれ…、文学賞の贈呈式では、当日、会場に受賞者が現れない…!?新人出版社営業部員の井辻くんは、個性的な面々に囲まれながら、波爛万丈の日々を奮闘中。本が好き。でも、とある事情で編集部にはいきたくなかった井辻くんの、ハートフル・ミステリ。“出版社営業・井辻智紀の業務日誌”シリーズ第一弾。


大好きな「配達あかずきん」をはじめとする成風堂シリーズの作者が、今度は書店員ではなく出版社の営業社員の視点から、書店や本に纏わる事件を扱う新シリーズということで嬉しいです!
期待を裏切られることなく面白かった~。どのエピソードもほのぼのしていて温かくて笑えて、ときに泣けて、癒されました。

明林書房という老舗ながら中堅どころの出版社の新人営業マンひつじ君、もとい(笑)、井辻君。本が大好きなのに編集部ではなく営業を彼が望んでいのには本を愛する故のある理由があったのだ・・・。
と何ともまだまだ頼りない新人君を主人公に5つの連作短編が収まっています。
女性書店員に目がないライバル会社の真柴といいコンビを組んで(組みたいわけではないのですが)小さな本に纏わる謎を解いていきます。
私自身は本屋さんで出版社の営業さんの仕事っぷりを目にする機会がなかったため、ひとつひとつがなるほど~と興味深かったです。売れる本と売りたい本が違ったり、良い本なのに廃本になったり、世の中には一瞬世に出てすぐに消えていく本が多いんですよね。だから今、この時代に出会える多くの本に出会いたいと思いました。


「平台がおまちかね」
前任から引き継いだばかりの新人井辻くん。ある日彼は一冊の本だけ、妙に売れているある書店を見つける。気になって足を運んだ彼が目にしたのはベストセラーでもない明林のある文庫本を大々的に平台を埋め尽くしていたのだった。なぜ?

本によって人と人との心が離れ、そして結ばれる温かいお話でした。


「マドンナの憂鬱な棚」
営業マンたちの大切なハセジマ書店のマドンナこと望月嬢。彼女がひどい中傷を受けたことから「マドンナの笑顔を守る会」が結成される。マドンナを訪ねた井辻は、彼女がいろいろ工夫してアレンジした書店の棚がひどい状況になっているのを目にするのだが・・・。

「守る会」の面々が強烈。守られてるマドンナが羨ましい!ようなそうでないような(笑)

「贈呈式で会いましょう」
明林書房の文学賞の受賞式当日、大賞受賞者が謎の失踪!謎の老人もあらわれていったいどうなる?!

なぜ失踪?謎の老人の残したメッセージがこの賞の受賞の裏には何かがあることを示しているようで・・・無事式は行われるのかハラハラどきどきしながら楽しみました。そしてこの老人というのが実は・・・「成風堂シリーズ」に出てくるある人なんです。

「絵本の神さま」
絵本に力を入れて子供たちに夢を与えていた小さなユキムラ書店を訪ねた井辻だが、お店は一ヶ月前に閉店してしまっていた。主人も引っ越してしまっていた。井辻は偶然にもユキムラ書店をよく知る書店員さんと出会い、その看板に隠された秘密を知ることに・・・。

ほのぼの笑いながら読んでいたのにここにきていきなり泣かされました。「ノンタン ババール  ジョージ ハリー」、この看板にまつわる物語。素敵でした。お気に入りのエピソードです。

きっといるのだ。絵本を大事にする書店には、粋な神さまが。p206

私もいると思います。粋な神さま。

「ときめきのポップスター」
某書店にてポプコンが開かれることに。集まったのはマドンナの笑顔を守る会をはじめとする面々。そのコンテストの最中に謎の陳列移動事件が起こる。誰が何のために?

ポプコンといってもヤマハ主催のポピュラーソングコンテストではなく、ポップ販促コンテスト。書店でよく見かける手書きのポップで販売数を競いあうのだ!
そうそう、ポップがあるとついつい目がいってとりあえず手にとって眺めてみたりしちゃいますものね~。しかも他社の商品のポップを作って競いあうというあたりもひねってあって面白かったです。
10冊、実際に発売されちる書名が出てくるのですがポップを読むとどれも読みたくなってしまいました。

そしてなんと「成風堂」とリンクするのです!(興奮)
ということはいつか井辻くんが成風堂さんへ営業に行き、一緒に謎解きしちゃったりするのかしら。楽しみです。
新人営業マン 井辻智紀の一日 という日誌も間に入っていて楽しめました。
またひとつ楽しみなシリーズが増えました。

お気に入り度:★★★★★

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大崎 梢 「サイン会はいかが? 威風堂書店事件メモ」

2007.06.07 *Thu
サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)
(2007/04)
大崎 梢

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楽しみに待っていた威風堂書店事件メモシリーズ第三弾です!

第二弾の「晩夏に捧ぐ」は長編でしたが、今作は初心に戻って短編5本から成っています。

私達が実際に足を運ぶことの多い書店。
何気なく本を探し買い求めているその書店で日々起こる本に纏わる小さな事件。一見ささいな事件に見えてもその本の裏には様々の人の複雑な感情が隠されていて、それを書店の名探偵、杏子と多絵が紐解いていきます。そして毎回謎が解けるのと同時に、混沌とし、陰を落としていた人の感情もほぐされていき、そして最後には心地よい読後感が残る。そんな作品たちばかりです。

「取り寄せトリップ」

同じ書籍に4件の取り寄せ依頼が入るが注文した人に確認の連絡を入れると4人とも誰もがそんな本は注文していないという・・・。いたずらかと思ったが、その後も全く同様の注文が入り・・・その4人に共通するものはいったい何なのか?誰がそんなことを、一体何のために?



「君と語る永遠」

社会科見学として書店を訪れたある小学生の男の子、ヒロキ。落とした広辞苑を片手でつかもうと必死になる彼の秘密とは?ある日、幼児誘拐未遂事件が起こり、ヒロキも行方不明になり・・・。



「バイト金森くんの告白」

新人バイトの金森君。なんと彼はこの書店で恋に落ちたと告白。いったいそのお相手とは?



「サイン会はいかが?」

有名なミステリ作家が条件付きで威風堂でサイン会を開いてもいいと言ってきた!ある熱心なファンの正体を見破ることができれば、というのがその条件というのだが、そのファンからの手紙には暗号が隠されていて・・・一体そのファンの正体とは?目的とは?



「ヤギさんの忘れ物」

常連のご老人、蔵本さん。彼はお気に入りのパートさんに会えるのを楽しみに書店に通っていたがそのパートさんが辞めてしまっていた。その彼女に見せようと持ってきていたスナップ写真の封筒が書店内で行方不明になり・・・。



「取り寄せトリップ」と「サイン会はいかが?」はちょっとぞくっとくるような感じのミステリ色が強くぐいぐい読み進みました。そして残り3作はほんわかするような優しさを持った作品で、バランス良く楽しめました。

このシリーズはやっぱり短編の方がテンポも良く個人的には好きですね。それに次は一体、どんなミステリが本の陰に潜んでいるのかといっぱいワクワクできますし!

お気に入り度:★★★☆☆

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大崎 梢 「晩夏に捧ぐ~成風堂書店事件メモ・出張編」

2007.04.26 *Thu
晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア)晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア)
(2006/09/30)
大崎 梢

商品詳細を見る


「配達あかずきん」の続編です。
今回は威風堂書店が舞台ではありません。
以前、威風堂で働いていた同僚である美保が現在働いている長野の老舗書店「まるう堂」にて起こった幽霊事件の謎を紐解くべく、杏子と多絵が夏休みを使って出張探偵しに行く物語となっています。

「まるう堂」に現れる謎の幽霊。
それは27年前に地元の有名作家を殺害した罪で捕われた弟子の男ではないかという噂が広まっている。本当に彼が殺したのか、それとも別に犯人がいるのか。事件現場から忽然と消えたという幻の原稿にはいったい何が書かれていたのか。

杏子と多絵が当時の事件の関係者を訪ね歩き、徐々に謎の解明をしていくのですが、今回は前作のような短編ではないため、かなりスローペースでした。長編にしてしまったためか、少しストーリー展開が散漫になってしまったような気がします。散りばめられたヒントや謎が少しずつクリアになって真相へと近づいていくときの一段一段階段を登っていく感じが余り無かったのがちょっと残念ではあります。
でも、杏子と多絵の頼りがいがあるようなちょっと危ういようなほのぼのコンビのやり取りは心地よく、楽しめました。
著者の方も元書店員ということで実経験のエピソードに基づいた部分もたくさん含まれているのだろうと思います。本や書店を愛する気持ちがずんずん伝わってきて嬉しくなります。

次回3作目の続編はまた短編になるということで楽しみです。

お気に入り度:★★★☆☆

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大崎 梢 「配達あかずきん」

2007.04.07 *Sat
配達あかずきん 配達あかずきん
大崎 梢 (2006/05/20)
東京創元社

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本が好きで書店が好きな人にはたまらない作品。
威風堂という書店で起こる本にまつわるミステリー連作集です。

近所のお年寄りに頼まれた「あのじゅうさにーら いいよんさんわん ああさぶろうに」という解読不能な本探し、「あさきゆめみし」を購入後行方のわからなくなった母親、配達先の美容院の雑誌に意図的に挿まれていた盗撮写真、入院中の娘にお薦めの本を紹介した謎の書店員、ある日無残に壊されたディスプレイに潜む謎。

ぞくっと背筋が凍るものから、切なく涙が溢れてくるもの、ドキドキハラハラ疾走感あふれるもの、きゅんとハートにくるもの、心温まるもの・・・。

5つのテイストの違う謎を、しっかりものの杏子、大学生のアルバイトながら勘の鋭い多絵の二人を中心に解いていきます。
その謎が簡単そうでいて、いやいやどうして、なかなかに難しく奥が深いんです。

無数の本が立ち並び、その本を求める無数の人が訪れる書店。
そこでは本に絡んだ様々な事件が潜んでいて、同じだけ様々な人間模様が見えてきます。

どの物語も甲乙つけがたいくらい面白かったです。
個人的には「標野にて 君が袖振る」の、どうすることもできない愛しくて切ない想いが心にじんわり残りました。

今まで知らなかった書店員のお仕事っぷりもまた魅力のひとつ。
ますます書店へ足を運ぶのが楽しくなり、本の陳列方法、イベントコーナー、店員さんの作業や表情など、本ではなく書店の観察をしたくなる、そんな魅惑的な作品でした。(学生のときに読んでいたら確実に書店でアルバイトをしていたでしょう。)

お気に入り度:★★★★☆

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