This Category : 瀬尾まいこ

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瀬尾まいこ 『図書館の神様』

2010.06.10 *Thu
図書館の神様 (ちくま文庫)図書館の神様 (ちくま文庫)
(2009/07/08)
瀬尾 まいこ

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内容(「BOOK」データベースより)
思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。…「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!…清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。ほかに、単行本未収録の短篇「雲行き」を収録。



高校の講師の清。
名前に負けないよう清く正しく生きてきた彼女。
そんな彼女のまっすぐ過ぎた一言がある死をまねいてしまいます。
そこから彼女の人生は180度違う方向に流れていくことに。

ある日、清は文芸部の顧問に任命されます。
といっても部員はただ一人。文芸部唯一の部員が垣内くん。

清と垣内君、ふたりの温度差の違う会話がとても心地良かったです。
全く違う感受性を持つ二人だけにお互い良い影響を与えあっているんですね。

よくできた不倫相手の浅見さん。
天然で優しい弟。
そして垣内君。

昔の事件をきっかけに人生が止まっていた清でしたが。
気づけば一生懸命になっている自分がいることに気付きます。

「するべきことがある。それが私を元気にしてくれる。」 

清と垣内君がふたりで走り出すシーンは爽快です。
全てが汗と一緒になって後ろに洗い流されていくようでした。

神様はいる。
たとえば誰もいない図書館にでも。
そう信じたくなる一冊です。

お気に入り度:★★★★☆ (2010年4月20日読了)

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瀬尾まいこ 「温室デイズ」

2007.06.22 *Fri
温室デイズ (角川文庫)温室デイズ (角川文庫)
(2009/06/25)
瀬尾 まいこ

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【あらすじ】
教室に紙飛行機が飛びはじめる。始まりの合図だ。もうすぐ崩れだす。でも、教師はまだ気づかない。日本の平和ボケは、学校の場でも存分に発揮されている。生温い方法では、もう追いつかなくなってしまうのだ。「今なら、なんとかなるはずだよ」。私は祈るような気持ちで崩れていく学校を見ていた…。この温室のどこかに、出口はあるのだろうか―。ふたりの少女が起こした、小さな優しい奇跡。ひりひりと痛くて、じんじんと心に沁みる。『幸福な食卓』の気鋭が贈る、とびきりの青春小説。(Amazonより)



現役の中学教師である著者いわく、中学生の戦う姿を描いたとのこと。

商品紹介にあるような極上青春小説、なんて爽やかなものを想像して手に取ると予想外の痛みにちょっと驚いてしまうかもしれません。
私がそうでした。
「温室デイズ」という何だかほんわかした感じのタイトルに瀬尾まいこさんと来たら、切なくて痛いながらも最後には気持ちが温かくなる、流す涙も温かい、そんな心積もりで読み始めました。

小学生のときクラスが崩壊していく様を経験してきたみちる。小学生のときは彼女も「いじめ」をする側だった。そんな彼女が中学生となり、再び教室が崩壊していく様を目の当たりにし、何とか食い止めようと動いたその時、彼女が「いじめ」の対象となる・・・。

いじめと戦うみちるや不登校の優子と同じ状況にある人が、この作品を読んだからと言って単純に、勇気が出た、救われた、そういった共感と力を単純に与えてくれる作品ではありません。
青春ドラマにありがちな、最後は皆仲良しだよね、と丸く収まることもありません。
最後まで彼女達は自分ひとりで戦わなくてはならない、この用意された「温室」でどう生きていくか、どこまで割り切れるか、いかに自分自身をしっかり見つめられるか、とても難しくも大切な課題を投げかけられた感じです。

苦難を乗り越えて中学という温室を卒業するみちる。
二度とこの空間には戻りたくないけれど、この中で生まれたものもきっとある、最後まで教室で過ごし続けたことを誇りに思う、そう彼女が思えたことは何ものにも代え難い大きな大きな成長であり、彼女のこれからの人生に大きく影響していくことに違いありません。

お気に入り度:★★★☆☆

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瀬尾まいこ 「強運の持ち主」

2007.03.21 *Wed
強運の持ち主 強運の持ち主
瀬尾 まいこ (2006/05)
文芸春秋

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【あらすじ】
元OLの売れっ子占い師、ルイーズ吉田は大忙し! ある日、物事の終末が見えるという大学生の武田君が現れる。ルイーズにもおわりの兆候が見えると言い出して…。(Amazonより)




表紙の通り、可愛らしい心温まるお話。

会社の面倒な人間関係から逃れたくて一人もくもくとできる占い師になったルイーズ。

本格的な占い師というよりは、人を見る目で持って、
人生相談、恋愛相談のカウンセラー的役割となり、
占いに来た人に助言を与え、時にはとことん巻き込まれ、一緒に悩む。
お客さんが前方に何らかの光を見つけ、前に進んでいくことを決意するとき、
ルイーズ自身も図らずとも一緒に成長している。
そんな物語です。

日常にあるちょっとした謎、そこに隠された人の気持ちが
穏やかに温かく伝わってきます。

当たる当たらないではなく、自分の潜在的な願いを引き出し、
そして背中を押してくれる、そういう占いならあってもいいですね。

最後に決めるのは自分自身なのだから。

お気に入り度:★★★★☆

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瀬尾まいこ 「幸福な食卓」

2007.02.16 *Fri
幸福な食卓 幸福な食卓
瀬尾 まいこ (2004/11/20)
講談社

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【あらすじ】
父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも…。泣きたくなるのはなぜだろう?優しすぎるストーリー。 (Amazonより)



「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」

佐和子の家族は必ず一緒に朝食をとる。
大切なことは必ず朝食の食卓で家族に報告する。
お父さんがお父さんを辞めるときも、お母さんが出て行くときもそうだった。
自殺未遂を起こした父、別居中の母、天才ながら大学に進まず農家で働く兄、とてもとても優しい家族達。

いくつかの小さな事件が佐和子に降りかかるけど、ちゃんと立ち向かって前に進んでいきます。
それは実は、家族、そして大切な人に守られていたからこそ、なんですよね。

でもそれに佐和子が気づくのは、悲しい出来事の後・・・。

物語の4分の3までは、佐和子と一緒に悩んだり、どきどきしたりしながら、じんわり幸せな気分を味わえます。
できれば、そのまま最後も終わってほしかった。
皆に幸せでいてほしかった。
それ位、佐和子達が愛おしくなってました。

もちろん、あの出来事があって「家族のかけがえのなさ」が明瞭に浮き出て来るんだろうけど、でも家族と比べられないくらい大切な一人、その人を失うことの辛さの方が私には重くのしかかってきてしまって、涙が止まりませんでした。
なので★ひとつ減らします。

「家族は作るの大変だけど、その分、めったにいなくならないからさ。」

本当に良い作品でした。


映画のキャストは結構イメージに近そうなので、映画も是非観たいですね。

お気に入り度:★★★★☆

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