This Category : 【海外の作家(ア~ナ行)】

スポンサーサイト

--.--.-- *--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT | 

アリス・シーボルト「ラブリー・ボーン」

2010.03.02 *Tue
ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)
(2009/12/10)
アリス ・シーボルト

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
スージー・サーモンは14歳。初恋にときめき、将来を夢見るふつうの女の子。だけど、ある冬の夕方、学校から帰る途中、近所の男に殺されてしまった。どんな願いもかなう天国へ行ったスージー。でも、たったひとつの望みはかなわない。それは大好きなみんなと一緒にいたいということ。突然彼女を失った悲しみでおかしくなった家族を助けたい。もっと恋をしたい。自分を殺した犯人はあいつだって教えたい―届かぬ想いを抱きながら、せつなく地上を見守るスージーに、ある奇跡が…。冒頭の衝撃と、ストーリーの素晴らしさで異例のセンセーションを巻き起こした感動作。



学校の帰り道、14歳の少女・スージーは隣に住む男に殺されてしまう。
幸せだった家族を襲った悲劇。
スージーの死によって家族の歯車が少しずつ狂って行きます。
そんな家族の様子を天国から見守り続けるスージー。
犯人はそこにいるよと教えたいのに。家族を守りたいのに。ただ空から見つめることしかできない彼女。

家を出てしまった母親、犯人探しに心を捕われてしまった父親、思春期の妹、姉の死もまだ理解できない幼い弟。
大好きだった家族はこのままバラバラになってしまうのか。

そしてスージーの始まったばかりの恋。
彼への想い。

彼女の家族を想う強い気持ちは、確実に地上にいる家族に届いていく。
彼女の死後、数年をかけて少しずつ少しずつ。
そして初恋の彼を思う気持ちがある奇跡を呼び起こします。

成長していく地上にいる生きている家族や愛しい人たち。
これ以上、一緒に生きていくことができないスージーの気持ち。
やりきれいない思いでいっぱいでしたが、最後には優しいスージーの想いに包まれました。

お気に入り度:★★★☆☆
(2010年2月8日読了)

《↓ 応援していただけると励みになります☆》
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
COMMENT (0)  TRACKBACK (0)  EDIT | 

「灯台へ/サルガッソーの広い海」 ヴァージニア・ウルフ、ジーン・リース

2009.09.04 *Fri
灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1)灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1)
(2009/01/17)
ヴァージニア・ウルフジーン・リース

商品詳細を見る

内容(「BOOK」データベースより)
灯台を望む小島の別荘を舞台に、哲学者の一家とその客人たちの内面のドラマを、詩情豊かな旋律で描き出す。精神を病みながらも、幼い夏の日々の記憶、なつかしい父母にひととき思いを寄せて書き上げた、このうえなく美しい傑作。新訳決定版(『灯台へ』)。奴隷制廃止後の英領ジャマイカ。土地の黒人たちから「白いゴキブリ」と蔑まれるアントワネットは、イギリスから来た若者と結婚する。しかし、異なる文化に心を引き裂かれ、やがて精神の安定を失っていく。植民地に生きる人間の生の葛藤を浮き彫りにした愛と狂気の物語(『サルガッソーの広い海』)。



「灯台へ」ヴァージニア・ウルフ

心打たれました。
小説でありながら人生の哲学書のようであり、幾年にも渡って描き継がれた一枚の絵画を観ているようでもありました。どのページをめくっても美しかったです。めまぐるしく視点が変わる様は女性作家ならではなんでしょうね。(最初は戸惑うほどでした)

灯台近くの美しい地にのある館に集まる様々の人々の心模様。絡み合う人間関係。美しいラムジー夫人、こどもたち、哲学者の夫、未婚の男女に学生さん、お年寄りまで様々な人たちが集まっています。
物語というよりも、人の心の中をつぎからつぎに投げつけてられます。「意識の流れ文学」と評されるとのことで、とても的を得ていると思いました。まるで、読んでいる自分が透明人間のテレパスになって、その場のいろんな人の意識を覗き見ている気分を味わいました。

ラムジー夫人が社交的なのに対して夫ラムジーは厳格で利己的、雰囲気を読まないため知らず知らず息子や妻をイラっとさせたりします。全く合わなそうな二人がそれぞれ心の中で思っていることが、口には出さずとも自然と伝わり調和していたりするところが夫婦ならでは面白かったです。

物語は三部構成になっており、第一部は様々な人々がそれぞれ内に様々な想いを秘めているのだけど、総じて穏やかな、数年後に振り返れば幸せだった、と思える日常が描かれています。

第二部で、数年の時が経ます。そしてラムジー夫人が急逝。夫人の子供も亡くなるなど様々な変化が時の川を流れるように描かれています。

そして第三部。第一部の穏やかだった日々から数年後。久しぶりにラムジー、キャム(娘)、ジェイムス(息子)、リリー(未婚の女性画家)などが館を訪れます。

常に夫人を観察し、心の中で批判していた女性画家のリリー。ラムジー夫人がいなくなって数年たった今も夫人の陰にとりつかれています。尋常ではないほどに。彼女はおそらくラムジー夫人に無意識の愛情を持っていたのではないでしょうか。それが三部になり徐々に明確になっていくのがちょっと怖くも美しい。実はリリーの物語だったのだと気づきました。

内面を描いているのにとても視覚的な作品であり美しく、ふと開いたページのどこを読んでも新しい発見や充実感が得られる作品でした。

===================

「サルガッソーの広い海」 ジーン・リース

ブロンテの名作「ジェーン・エア」にでてくるロチェスター氏の妻、バーサの物語。
「ジェーン・エア」では西インド出身の狂気にとりつかれた妻として、屋敷に幽閉されていましたよね。
西インド諸島出身だった著者リースはヒロイン、ジェーンではなくバーサに感情移入し、この物語が生まれたそうです。西インド諸島出身の著者の思いがバーサに重なります。

ロチェスターとバーサはお金のための結婚だったが、彼女は彼を愛した。彼も異国にとまどいながら美しい妻を愛そうとはした。が、密告の手紙が届き、彼女のことを疑い信じられなくなったすえに、彼は浮気。ここでバーサの中で決定的に何かが壊れてしまった・・・。そして・・・。

バーサもロチェスターも若すぎたのですね。違った出会い方をすれば幸せになれた二人だったのかもしれません。

ジェ-ン・エアとは全く雰囲気が異なります。もちろん作者が違うのですから当たり前なのですが、ここまで全く違った質のものに仕上げながらも、ジェーン・エアから離れてしまうことなく、読者にもう一度ジェーン・エアを読んでみたくさせる、違った視点からもう一度ジェインエアに取り組んでみたくさせられる、そんな作品でした。

=======================
素晴らしい一冊でした。
両作品とも女性作家ならではの筆致を堪能しました。

お気に入り度:★★★★★ (2009年8月14日読了)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへblogram投票ボタン
《↑↓ 応援していただけると励みになります☆》
COMMENT (0)  TRACKBACK (0)  EDIT | 

ポール・オースター 「幻影の書」

2009.07.08 *Wed
幻影の書幻影の書
(2008/10/31)
ポール・オースター

商品詳細を見る


【内容】
救いとなる幻影を求めて――人生の危機のただ中で、生きる気力を引き起こさせてくれたある映画。主人公は、その監督の消息を追う旅へ出る。失踪して死んだと思われていた彼の意外な生涯。オースターの魅力の全てが詰め込まれた長編。オースター最高傑作!
(Amazonより)

黒表紙。
スクリーンの前に佇む白い男の影。
目の前に広がるのは重厚な一本の映画のよう。

これは・・・実はフィクションに似せた彼の実話の独白なのでは、
と思わせられるほどの精密さ。
物語の中にさらに物語が組み込まれており、それが実に巧妙です。

彼の綴る言葉こそ、サイレント映画と同じく、詩のようであり夢を表したようであり、その入り組んだ構造の中で見事に踊らされました。

じっくり、静かに、ひとつひとつの言葉を噛み締めながら
時間をかけて読み返したいと思う作品でした。

多くのかけがえのないものを失い続けた主人公。
失ったものの大切さ、愛情により彼は息を吹き返す。

最後の一行が切なくも明るい。

ヘクター・マンの幻の名作「マーティン・フロストの内なる人生」を是非観たいです。
(アメリカでは著者監督のもとDVD化されているとのこと!是非日本でも!)

お気に入り度: ★★★★★ 
(2009年7月6日読了)

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
↓ ぽちっと拍手していただけると元気がでます

COMMENT (0)  TRACKBACK (0)  EDIT | 

「荊の城」 サラ・ウォーターズ

2005.08.31 *Wed
荊[いばら]の城 上 荊[いばら]の城 上
サラ・ウォーターズ (2004/04/22)
東京創元社

この商品の詳細を見る


荊の城 サラ・ウォーターズ
荊の城 創元推理文庫
サラ・ウォーターズ (著)

+++++++++++
スリを生業とし、ロンドンの下町に暮らす少女スウ。
彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。
狙いは、ある令嬢が相続するはずの巨額の財産。
はたして計画の行方は? 
+++++++++++

このミステリーがすごい!で洋書一位の作品。
期待して読んだのだけど、、、

スリのスウと貴族のお姫様モードの二人の物語。
両方の視点から交互に描かれているところが面白く
どうなるのかな?とあっというまに先には進んでいきました。
文体もとても読みやすかったし。

ただし、後から知ればこの作者の特徴らしいけど
子供には読ませられないわ!って感じの描写や設定がかなり
盛り込まれているため、「このミス」のような誰でも買っちゃうような雑誌で
そのことに触れられていなかったのはとても不思議なような。。。

昔ながらの 取替えばや物語であり、一位になったのは???って感じでした。
どうも受付けませんでした。

評価:★☆☆☆☆

COMMENT (0)  TRACKBACK (0)  EDIT | 



Copyright © ホシノ図書館 All Rights Reserved.
テンプレート配布者:サリイ  ・・・  素材:TripISM

星が見える名言集100



プロフィール

Spica

Author:Spica
本の感想、映画の感想を綴っています。

ペーパー図書館司書です。
恩田陸、原田マハ、小川洋子、梨木果歩、森見登美彦、伊坂幸太郎、村上春樹、米澤穂信、穂村弘、瀬尾まいこ、森絵都、エンデ、キャロル、オースター、オースティン、マキューアン・・・など。

*当ブログ内の文章、データ等の無断転用、転載をお断りします。

spicaさんの読書メーター

spicaの今読んでる本

spicaの最近観たビデオ

ブグログ Spicaの本棚



↓参加中♪
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
人気ブログランキングへblogram投票ボタン





ブログ内検索



Twitter

Twitterボタン
Twitterブログパーツ



月別アーカイブ

07  06  01  11  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  01  12  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  08 



表示中の記事リスト

【海外の作家(ア~ナ行)】の記事



Tree-Comment



最近のトラックバック



大切な一冊



最近の記事



カテゴリ

【読書メーター(読書記録)】 (25)
【あ行の作家】 (56)
浅田次郎 (4)
有川 浩 (7)
伊坂幸太郎 (9)
石田衣良 (1)
市川拓司 (1)
上橋菜穂子 (3)
大崎 梢 (4)
大崎善生 (1)
小川洋子 (2)
奥田英朗  (3)
恩田 陸 (17)
その他 あ行の作家 (4)
【か行の作家】 (15)
海堂 尊 (4)
角田光代 (3)
川上弘美 (1)
北村薫 (2)
近藤史恵 (2)
その他 か行の作家 (3)
【さ行の作家】 (21)
桜庭一樹 (3)
重松 清 (1)
雫井 脩介 (2)
小路幸也 (5)
瀬尾まいこ (4)
その他 さ行の作家 (6)
【た行の作家】 (8)
たかのてるこ (3)
辻村深月 (2)
豊島ミホ (1)
その他 た行の作家 (2)
【な行の作家】 (5)
中原みすず (1)
西川美和 (1)
その他 な行の作家 (3)
【は行の作家】 (11)
初野 晴 (2)
東野圭吾 (6)
誉田哲也 (3)
【ま行の作家】 (33)
万城目学 (2)
三浦しをん (2)
三崎亜記  (2)
宮下奈都 (3)
宮部みゆき (3)
森 絵都 (4)
森見登美彦 (8)
その他 ま行の作家 (9)
【や行の作家】 (24)
米澤穂信 (19)
その他 や行の作家 (5)
【海外の作家(ア~ナ行)】 (4)
【海外の作家(ハ行~ワ行)】 (9)
【アンソロジー】 (2)
【絵本・児童文学】 (38)
酒井駒子の絵本 (3)
センダックの本 (5)
【本に纏わる雑記】 (5)
【鑑賞メーター(映画)】 (6)
【映画作品】 (15)
洋画タイトル(ア行) (1)
洋画タイトル(サ行) (2)
洋画タイトル(タ行) (1)
洋画タイトル(ハ行) (1)
洋画タイトル(マ行) (1)
洋画タイトル(ラ行) (2)
韓国映画(カ行) (1)
韓国映画(ハ行) (1)
韓国映画(マ行) (1)
邦画タイトル(あ行) (1)
邦画タイトル(か行) (0)
邦画タイトル(は行) (1)
邦画タイトル(ま行) (2)
未分類 (0)



全記事表示リンク

全ての記事を表示する



人気記事ランキング



お気に入り読書blog list



リンク

このブログをリンクに追加する



気になる新刊情報♪

気になる作家さんの新刊リストです(自動更新)



RSSフィード



FC2カウンター



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。