小路幸也 「東京バンドワゴン」

東京バンドワゴン (集英社文庫)東京バンドワゴン (集英社文庫)
(2008/04)
小路 幸也

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内容(「BOOK」データベースより)
東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生。



あぁ、なんかこのノスタルジックな感じ、好きです。

下町の家族できりもりする古本屋が舞台。
その家族は祖父からひ孫まで。
そしてそれぞれいろいろな事情を抱えていたりするんだけど、皆、毎日をしっかり生きていて。

そして本にまつわる小さな事件や謎が出てきます。それを解決する過程で、そこの隠されていた人情に心癒されました。

寒い季節のストーブのような暖かさ。
体と心の芯から温めてくれる作品でした。
いつまでもほっこりと温まっていたくなります。
自分も客の一人になって出演したくなっちゃいました。

物語の語り手は祖父勘一の亡き妻、サチさん。このサチさんのほんわかした語り口調がまるで縁側でおばあちゃんに昔話を聞いているようで心地良い。
食事の席でみんながてんでばらばらに好きなことを話していて会話がごちゃごちゃ入り混じっているのも心地良い。
そんな心地良いだらけの一冊でした。

続編も楽しみです。

お気に入り度: ★★★★☆ 

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16:29 | その他 さ行の作家
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 【映画】 ル・ディヴォース/パリに恋して

ル・ディヴォース/パリに恋して [DVD]ル・ディヴォース/パリに恋して [DVD]
(2008/10/24)
ケイト・ハドソンナオミ・ワッツ

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内容(Amazonより)
フランス人と結婚した姉ロクサーヌに会うため、アメリカを離れパリに降り立った妹イザベル。ロクサーヌにはフランス人の夫シャルルと小さな娘がいて、さらに現在妊娠中。まさに幸せの絶頂のはず……が、なんと夫は愛人を作り家を出て行ったと言うのだ! イザベルは情緒不安定な姉のため、しばらくパリに滞在することに。姉とは正反対の性格のイザベルは、パリジェンヌな生活を大いに満喫し始め、妻帯者の外交官と“愛人契約”まで結んだ。そしてあろうことか、その人物とは、シャルルの叔父であった……。



ケイト・ハドソンにナオミ・ワッツが美人姉妹役&パリが舞台とあっては見ちゃうでしょう!
しかも監督は「眺めのいい部屋」などのジェイムズ・アイボリー。

内容は、ジャケットの感じだと軽そうでいて、テーマ的には実は重い。
でもオシャレな雰囲気とケイトの天真爛漫な奔放さのおかげでさらっと観れます。
アメリカ人とフランス人の違いをそれぞれの視点から皮肉をこめて描いていたり、なんと殺人まで!とよくここまで詰め込んだな、と感心。
テンポも良くて、観終わってみるとじわじわと面白さが広がってきました。
あれ、私、この作品、結構好きかも、と一日経って改めて感じました。

雰囲気はジェイムズ・アイボリーっぽくないけど、振り返ると彼らしい作品です。

お気に入り度: ★★★☆☆

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00:27 | 洋画タイトル(ラ行)
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 伊坂幸太郎 「あるキング」

あるキングあるキング
(2009/08/26)
伊坂 幸太郎

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【内容】
天才が同時代、同空間に存在する時、周りの人間に何をもたらすのか?野球選手になるべく運命づけられたある天才の物語。

山田王求はプロ野球仙醍キングスの熱烈ファンの両親のもとで、生まれた時から野球選手になるべく育てられ、とてつもない才能と力が備わった凄い選手になった。王求の生まれる瞬間から、幼児期、少年期、青年期のそれぞれのストーリーが、王求の周囲の者によって語られる。わくわくしつつ、ちょっぴり痛い、とっておきの物語。『本とも』好評連載に大幅加筆を加えた、今最も注目される作家の最新作!! (Amazonより)



伊坂さん自身がマニアックな作品と言っていたのと、読んだ方の感想が賛否両論だったので、一体どんな世界が待っているのかと思っていたのですが、シェイクスピアと野球を絡めるなど伊坂さんらしさもありつつ、今までとはちょっと違ったテイストで楽しめました。

いつもよりはシンプルな構成で、悩むことなく、あっと驚くこともなくスムーズに進み、たまにはこんな感じもいいな、と思いました。

強烈な両親のもと真っ直ぐに育った王求の辿った道は、敷かれたものだったのか、実は彼自身が選んだものだったのか。
人生の皮肉と悲しさにちょっとどんよりしつつも、こういう人生だってひとつの生き方と思ったり。
野球がない彼の人生はどんなものになっていたのか興味があります。

お気に入り度: ★★★☆☆ (2009年10月9日読了)

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22:38 | 伊坂幸太郎
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 山本兼一 「利休にたずねよ」 

利休にたずねよ利休にたずねよ
(2008/10/25)
山本 兼一

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内容(「BOOK」データベースより)
おのれの美学だけで天下人・秀吉と対峙した男・千利休の鮮烈なる恋、そして死。



久々の時代小説。

利休切腹の当日から始まる物語。
どんどん時間を逆に遡っていく構成、茶の湯一辺倒のゆるぎない利休の人生にちらつく謎の女性の影、様々な語り部からの視点、とぐいぐい惹き込まれる様々な趣向に、久々の時代小説で構えていたことなど忘れて没頭してしまいました。

天下をもとれる才覚を持ち合わせた利休の人生は果たしてどうしてああいう結末を迎えざるを得なかったのか。時間を遡って辿っていくため、より明瞭に人生のいくつかの岐路が見えてとても面白かったです。

利休と秀吉はよく言えば両想いだったのに、お互い頑ななため気持ちが通じず悲劇を生んだんですね。

茶の湯に政治の策略などが絡み、奥の深い世界の裏の面を見ることもできました。
しかし常に物語の中枢を静かに流れているのは利休がかつて愛した一人の女性。
肌身離さず持ち歩いていた緑釉の壷に利休の情熱全てが閉じ込められているようで切なかったです。

お気に入り度: ★★★★☆

追伸:丁度、今年の大河「天地人」でも利休切腹扱ってましたね。そういうこともあって知った名前や背景が出てきて入り込みやすかったです。また人物たちも大河とはまた違った人格で描かれているのでそこもまた面白かったです。

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23:08 | その他 や行の作家
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